元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

メンタルヘルスマネジメントとは?(その11)<何科を受診するか>

2012-03-12 05:31:44 | 社会保険労務士
     精神神経科、心療内科、神経内科とは?

 部下のいつもと違う状態になっているのに気が付き(第8回)、声をかけ、相談にのり、診療科の受診を勧めることになった場合に、どこに受診を勧めたらいいのだろうか。

 「しんりょうないか」という診療科は、最近この診療科の先生が、ときどきテレビに出たりして、知られるようになったが、この「しんりょうないか」ということば、どんな漢字なんだろうと思ったものであるが、「心療内科」と書く。心療内科は、心身症を中心に扱う診療科である。

 これまた、「心身症もあまり一般化してはいないが、誤解を恐れず、簡単に言えば、ストレスによる身体疾患のことである。胃・十二指腸潰瘍や下痢・腹痛の症状が現れる過敏性腸症候群など消化器系症状、気管支ぜんそくや過換気症候群などの呼吸器系症状は代表的なものであるが、高血圧や糖尿病、心筋梗塞、脳卒中や感染症にもストレスによりかかりやすくなるといわれている。特に子供の場合は、ことばにして表現することが困難なことがあるので、体に現れるといわれている。例えば、学校行けずに、熱が出るというものもあるという、仮病かと思うが本当にそういった症状が出てくるという。

 しかし、うつ病は、心身症ではないので、診ないかというとうつ病の場合は、体にもいろいろな障害が出てくるので、やはり心療内科でも診るというわけである。また、精神科より心療内科の方が受診に抵抗がないという理由で、精神科であっても、心療内科という看板を掲げているとこともあり、この区別があいまいなところもあるようです。

 この看板を掲げる、標榜するといいますが、これは内科、外科などのどういう看板を掲げるかは、医療法により一応の規制はありますが、その先生がインターン時代にやってきたのを、標榜しなければならないというわけではありません。例えば、それが外科であっても、入院した場合には特にそうですが、主治医になれば内科的治療をしなければならないことだってありますし、皮膚科の治療をしなければならない場合だってありますので、いろんな疾患を取り扱います。ですから、開業されるときは、語弊はありますが、好きな標榜をしていいことになっています。

 横道にそれたようですが、心療内科では、心身症、すなわちストレスによる身体疾患を診るが、うつ病も身体疾患が現れるので、うつ病も治療するということです。また、この心身の症状が体の方に現れるので、初めは内科の治療をずっとやっているがどうも思わしくないという場合もあり、その場合は、心身症を疑い、心療内科の受診を勧めたほうがいいかもしれません。

 さて、精神科は、これに対して、精神の症状・疾患(精神疾患)を扱いますが、これは、神経科、精神神経科とも呼ばれているようです。不眠や気力・集中力の低下などの精神的な症状が強い場合は、精神科の受診を勧めたほうがいいことになります。

 これらに対して、これに似た言葉としての「神経内科」という診療科があります。これは、神経そのものの病気や脳血管障害を扱います。神経科でも診る認知症も神経内科で取り扱っていますので、ここは精神神経科(=精神科)と同様にとらえられ誤って認識されているのかも知れません。私、一般人としては、脳神経外科との対比で、脳神経外科が脳神経の外科的側面を扱い、神経内科がその内科的なものをとらえていると考えています。専門家からは怒られるかもしれませんが、いまだにこの考え方は私の頭の中では、修正の必要はないようです。

 いずれにしても、人によっては、何科であれ病院の門をくぐることはおっくうになりますが、これらに症状があったら、その症状にあった適切な病院を受診する(させる)ことになります。

 参考:検定試験の教科書の「メンタルヘルスマネジメント・ラインケアーコース」(大阪商議所編)
 

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