録画していたBS-iの表題ドキュメンタリーを見ました。
2002年に下関で開催されたIWC年次総会の様子を
じっくりと追っていて、非常に興味深い内容でした。
ご存じのように、捕鯨に関しては環境保護団体による
反捕鯨キャンペーンが激しく、
日本を真っ向から鯨を殺す悪魔みたいに攻撃し続けています。
この番組の中で衝撃的だったのは、
1982年、カリブ海の小国アンティグア・バーブーダの証言。
当時、その国が商業捕鯨の全面禁止に賛成したのは、
アメリカの環境保護団体が
我が国の代表を務めていたからだ、というものです。
カリブ海の小国の代表を環境保護団体が務めるほど、
環境保護団体が力を持っているとは、改めて驚きました。
カリブ海の小国はいずれも観光産業が大きなウェイトを占めています。
お客さんは欧米の反捕鯨国ですから、
反捕鯨に従わなければ、
観光産業にダメージを与えるぞと
暗に脅しもかけていました。
日本がODAでカリブ海小国の捕鯨賛成の票を買っていると主張する
環境保護団体は、一方でそれらの国を脅しているわけです。
ドミニカを始めカリブ海小国らは、
「我らを日本に対する売春婦扱いするな!
我々は独立した国家なんだ。
ODAには感謝こそすれ、独自の意見を持っている。」と反旗を翻します。
捕鯨を再開することはできなかったものの、
反捕鯨にやられっぱなしだった捕鯨派達の団結によって、
ようやく平行線に立つことが出来た…という内容でした。
今までアメリカは環境保護団体と
立場を同じくするものだとばかり思っていましたが、
どうも違うこともこのドキュメンタリーでわかりました。
アメリカ・カナダのイヌイットらによる捕鯨は
国内法で許可されているにもかかわらず、
数十年ぶりで一頭だけ鯨を捕ったら
環境保護団体から訴訟を起こされたそうです。
その訴訟が終わるまで鯨を捕ることができないと嘆いていました。
以前は確かに環境保護団体とアメリカ政府は一括りであったようですが、
今では環境保護団体が暴走している状態のようです。
あれから5年。アンカレジで開かれたIWC年次総会で、
やっぱり捕鯨再開には至りませんでした。
2007年6月4日の日刊みなと新聞によると、
-----------
米国アラスカ州アンカレジで閉幕した国際捕鯨委員会(IWC)年次会合で日本代表団は、「IWCへの対応を抜本的に見直す考えがある」と表明し、IWC脱退、新機関の設立、沿岸捕鯨の独自再開?など、国内の要請に基づいた強い姿勢で対応する方針を明らかにした。
-------------
反捕鯨国との溝は埋まりそうにないですね。
利権があまりにも絡まっていますから、
いくら日本がギリギリまで歩み寄っても、そもそも耳を傾けてないし。
IWC脱退・新機関設立も一つの道だと思います。
それにしても、このドキュメンタリー、
地上波で放送してくれないかなぁ。
いろんな事実が目からウロコですし、
5年たってもこの問題は古びていません。
↓押してくださると励みになります。
人気blogランキングへ
2002年に下関で開催されたIWC年次総会の様子を
じっくりと追っていて、非常に興味深い内容でした。
ご存じのように、捕鯨に関しては環境保護団体による
反捕鯨キャンペーンが激しく、
日本を真っ向から鯨を殺す悪魔みたいに攻撃し続けています。
この番組の中で衝撃的だったのは、
1982年、カリブ海の小国アンティグア・バーブーダの証言。
当時、その国が商業捕鯨の全面禁止に賛成したのは、
アメリカの環境保護団体が
我が国の代表を務めていたからだ、というものです。
カリブ海の小国の代表を環境保護団体が務めるほど、
環境保護団体が力を持っているとは、改めて驚きました。
カリブ海の小国はいずれも観光産業が大きなウェイトを占めています。
お客さんは欧米の反捕鯨国ですから、
反捕鯨に従わなければ、
観光産業にダメージを与えるぞと
暗に脅しもかけていました。
日本がODAでカリブ海小国の捕鯨賛成の票を買っていると主張する
環境保護団体は、一方でそれらの国を脅しているわけです。
ドミニカを始めカリブ海小国らは、
「我らを日本に対する売春婦扱いするな!
我々は独立した国家なんだ。
ODAには感謝こそすれ、独自の意見を持っている。」と反旗を翻します。
捕鯨を再開することはできなかったものの、
反捕鯨にやられっぱなしだった捕鯨派達の団結によって、
ようやく平行線に立つことが出来た…という内容でした。
今までアメリカは環境保護団体と
立場を同じくするものだとばかり思っていましたが、
どうも違うこともこのドキュメンタリーでわかりました。
アメリカ・カナダのイヌイットらによる捕鯨は
国内法で許可されているにもかかわらず、
数十年ぶりで一頭だけ鯨を捕ったら
環境保護団体から訴訟を起こされたそうです。
その訴訟が終わるまで鯨を捕ることができないと嘆いていました。
以前は確かに環境保護団体とアメリカ政府は一括りであったようですが、
今では環境保護団体が暴走している状態のようです。
あれから5年。アンカレジで開かれたIWC年次総会で、
やっぱり捕鯨再開には至りませんでした。
2007年6月4日の日刊みなと新聞によると、
-----------
米国アラスカ州アンカレジで閉幕した国際捕鯨委員会(IWC)年次会合で日本代表団は、「IWCへの対応を抜本的に見直す考えがある」と表明し、IWC脱退、新機関の設立、沿岸捕鯨の独自再開?など、国内の要請に基づいた強い姿勢で対応する方針を明らかにした。
-------------
反捕鯨国との溝は埋まりそうにないですね。
利権があまりにも絡まっていますから、
いくら日本がギリギリまで歩み寄っても、そもそも耳を傾けてないし。
IWC脱退・新機関設立も一つの道だと思います。
それにしても、このドキュメンタリー、
地上波で放送してくれないかなぁ。
いろんな事実が目からウロコですし、
5年たってもこの問題は古びていません。
↓押してくださると励みになります。
人気blogランキングへ