松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

櫨マケのこと その1

2007-07-20 23:34:48 | 復活奮闘日記
この画像は櫨じゃなくて「ヌルデ」です。
教えていただいたので区別がつくようになりました。
といっても、葉っぱの間の茎に「翼」がついているかどうかが
ポイントなので、ここさえ見ればわかりやすいですね。

さて、以前のエントリで櫨マケするっちゃんについて書きましたが、
その後、他の方の体験をお聞きしたり、
自分自身の体験をふまえて
もうちょっと櫨マケ(かぶれ)について書くことにしました。

私自身は櫨の写真を撮る時、
非常に近くまで寄って撮っているので
葉っぱが手とか顔に当たる時があります。
春先から夏の今まで、特にかぶれたことはありません。
もちろん、だから櫨はかぶれないと断言はできません。

近くを通っただけでマケるという方もいますし、
雨に濡れた後などは、櫨マケしやすいという方もいます。
櫨の木を燃やした時、煙に当たって櫨マケしたという方もいます。
秋に紅葉する櫨並木を通っただけで
櫨マケしたという方もいらっしゃいます。
山で遊んでいたら、いつのまにか真っ赤にかぶれた。
あれはきっと櫨マケだったんだという方もいました。

医学的にはウルシ科の樹液に含まれる
ウルシオールという成分に
皮膚炎を起こす可能性があるそうですが
個人差が激しいのも事実です。

山野には、かぶれる植物はいっぱいあります。
櫨と同じウルシ科のニワウルシ、ヤマウルシ、
ツタウルシなどは最凶・最悪といわれるほど。
これらウルシ科の外見は非常に似ています。
以前のエントリで「櫨」だと思っていたら
実は同じウルシ科の「ヌルデ」だった事もありました。

また、「蕁麻疹(じんましん)」という言葉は
イラクサの葉っぱに触れて発疹が出ることから生まれました。
イラクサの痛みや毒はかなり強烈で深刻のようです。

というわけで、自分が果たして「ハゼノキ」でかぶれたのか、
他の植物のせいだったのかを見極める必要がありますが、
食中毒になった場合、原因の食べ物を特定するのが難しいように
山野でかぶれた場合、その原因の植物を特定するのは
難しいかと思います。いろんなモンが生えてるわけですし。

個人的な感想ですが、もしかぶれた場合、
全てを「櫨」のせいにされているような気がしてなりません。
「えん罪」の可能性だってあるわけです。
おそらく櫨マケってのは昔からよく知られていたから
櫨マケのせいにすれば、みんな納得するからかもしれません。

この櫨マケの話、もうちょっと続けますね。

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