松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

中冨記念くすり博物館に行ってきた

2011-01-28 21:59:20 | 復活奮闘日記
鳥栖市にある中冨記念くすり博物館に行ってきました。

江戸時代、鳥栖市田代から基山にかけては対馬藩の飛地領で田代売薬の生まれた所です。

なんでこんな所に対馬藩?と思っていると、歴史は秀吉の朝鮮出兵に遡ります。

文禄の役で手柄のあった対馬藩主宗氏は、秀吉から薩摩の出水に一万石の領地を与えられます。もともと山ばかりの対馬では米生産が不足していたため、飛地領は貴重な米どころでした。

その後、慶長の役で島津氏に出水領が与えられ、宗氏には代わりに田代領1万石が与えられたとのことです。

宗氏は朝鮮貿易を行っていたので、薬の原材料となる朝鮮人参が手に入りやすかったために「田代売薬」が生まれたのではないかとか、九州の交易の要衝であったからとも言われています。

くすり博物館では「田代売薬」の歴史や、薬の原材料などが豊富に展示されています。

現代と違って、昔は薬屋さんというと、薬師が小さな引き出しがいっぱいあるタンスから摩訶不思議な材料を調合して薬を作るシーンがドラマでも出てきますね。なんだか魔法みたいでワクワクします。

漢方で使われてきた原材料の展示では、以前から見てみたかった冬虫夏草とかジャコウはもちろん虎の骨とかもあり、私のワクワク度もMAX状態に。

館内にある薬木薬草園にも行きました。

薬になる植物を400種集められているそうです。身近にある植物にも様々な薬効があることに驚きました。

ふと、ハゼノキはあるかな?と思い探してみましたが見つかりません。
あきらめて帰ろうとしたら、ありました!

他の植物みたいに解説札がついてなかったので、集められて植えられたのか、鳥によってたまたま育ったのか疑問が残りましたが、ともかく一応住み着いていたんだなと思うと少しホッとしたりして。

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