25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

本を売る

2016年06月05日 | 日記

   昨日は本とCDを売りに松阪まででかけた。これまで、五回。本を売るには、ちょっとした確認をする。また読むかどうかである。大学生の頃、三年生が終わるまで、保存してあった本があった。ロンドンでお金がこころもとなくなり友達に手紙を書いて、古本屋さんで処分してもらった。この時期読んだ本がすっかり 無くて、自分が最も勉強した時期だったので、その軌跡が見えない。マルクーゼを読んでいた。羽仁五郎の「都市の論理」を読んでいた。高橋和己も読んでいた。友人は気がきいて、現代詩手帳のシリーズと雑誌「試行」は売らずにとっておいてくれた。もしかしたら、古本屋に もって行っても 、値がつかなかったのかもしれない。

   僕は本という栄養をとっていたのだが、明日生きるためには読み終えた本は売らざるを得なかった。

 当時は日記もつけていたので、どこか仕舞った奥の方を探せば、どんなことを考えていたのかわかると思うが、たいしたことは考えておらず、当然、今の方がよく考えられているので、日記を読むこともない。

 昨日から梅雨入り。  庭の紫陽花が咲いた。優雅で静かなガクアジサイである。草刈りも半分ほどした。売った本の代金で酒を買った。寒いような暑いような皮膚の8感覚でなんだか調子がとれず、体調が悪い。