25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

野球を見ながら

2016年10月28日 | 社会・経済・政治

  久しぶりに野球をみている。日本シリーズである。しかし昔と違って、投球の球種の名称がわからず、戸惑ってしまう。カットボール、ツーシーム、フォーシームもわからず、スライダーさえわからない。下に落ちたからフォークボールかと思ったら、スライダーだとアナウンサーは言う。フォークはスピードが落ちて落ちるのかな、スピードが加速して落ちたり上がったりするのをスライダーって言うのかな、などと思いながら、緊迫したクロスゲームを堪能している。野球技術も相当向上しているのではないか、とも思う。

 午後の情報番組はずっと小池都知事と豊洲新市場とオリンピック会場見直しで続いたが、やっとフィリピンのドゥテルテ大統領が出てきて、韓国の朴大統領の失敗謝罪がでてきて、ちょっとは小池都知事にからむニュースもやや減ってきた。

 わずか2週間のために莫大なお金を使うオリンピックに当初すべての都民が賛成したわけではあるまい。そんなお金があったら、保育園でも、保育所や看護士給料であげればいいと思うし、年金が下がったら生きていけない人をに手を差し伸べるといった税金の使い方もある。

 長野県はオリンピックの借金がようやく終わったというのに、その招致委員だった男がコメンテーターとして出てきて、組織委員会の手下みたいなことを言っている。小池百合子の登場がなかったら、そのままだったのではないか。

 すると今度は三笠宮の逝去のニュースが流れ、中国に侵入した軍部が天皇を利用した、と戦時に講話などで発言していたという。

 天皇を中心とした国家を作りたい「日本政策研究センター」「日本青年協議会」、その上部にいる「日本会議」。このような組織に関するニュースは流れない。今回の天皇生前退位の件についても、女系天皇の論議はされないらしい。有識者委員日本会議のメンバーが多いことに驚かされる。

 三島由紀夫が彼らの崇める四天王の一人であることにも僕は驚いたのだった。

 野球話だったのに、気にかかる話になってしまう。明後日はハロウィーンということで、僕はこれに大騒ぎすることにも違和感をもっている。アメリカを学ぶ英語授業の一環であればわかる。しかし渋谷界隈で大騒ぎする若い者の空気には馴染めない。目くじらを立てることもないのだが。