25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

役立つ知識

2019年12月25日 | 日記
口を精一杯に開けて10秒。これを日に5セットすると、1か月もすれば、誤嚥が防げるようになるとテレビでドクターが言っていた。のどにある引っ張りたり、緩めたりする筋肉が鍛えられるらしい。気管支に物や飲み物や唾液が入ってしまうのは食道に入れるべきところを筋肉のせいで、気管支に蓋ができないのである。この筋肉を鍛えるのが口を思いきりいっぱいに開けて10秒数えるということだ。
 前々からこの筋肉をどう鍛えたらよいのかわからなかったので、「ためしてガッテン」は大いに役立った。
 「ためしてガッテン」ではそのほかにも「動脈マッサージ」や「腰痛を起こす脳にある「側座核」の機能研究とその成果も役立った。
 血圧高めの人は片手5本の指を別の指でクルクル揉み擦る。腕も片方の腕で揉み擦る。最後は鎖骨下動脈に指をあて、肩の上げ下げをする。これを毎日1回から2回。確実に血圧は下がる。
 ほとんどの人が腰椎にヘルニアをもっている。ヘルニアがあっても痛くない一人がもいれば痛い人もいる。側座核がなにかしらの理由で機能が十分に果たせていと痛みを抑えることができない。推理作家の夏樹静子が経験した腰痛もたぶんこれである。彼女はあらゆる治療も呪いも、先祖供養も行った。ストレスと自分に対する怒りが側座核を弱めたのだろう。最後にとうとうこのことを知る若い心療内科の医師と出会って、腰痛は治ったのだった。
 「ためしてガッテン」みたいな番組や「歴史ヒストリー」のような番組を見ていれば人間はどんどん物知りになり、成長していく行くよう思えるが、知識のつきぐあいと成長は別の事のようである。
 いつも思うことだが、NHKはよい番組をつくる。Eテレなどは作る側の熱情と知恵、と才能と努力を感じる。