25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

JRは民営企業なのか 競争もないのに 

2019年12月27日 | 社会・経済・政治
「モーニングショー」では年末年始の交通渋滞について特集していた。
 交通渋滞が起こるのは車でいくほうが安いからだ。JRだと一家四人(大人2人、子供2人)で東京から尾鷲に来るには9万円かかる。
 ぼくら夫婦が東京にいくにもこれだけ高いとそう頻繁には行けない。

 ぼくは前々からこのブログでも愚痴っているのだが、今日は愚痴らずにちゃんと言おうと思う。
 ひとつはJRの料金である。高すぎる。JRは独占民営企業というのも腑に落ちない。なぜなら競争相手がいないからだ。そこで、例えば12:00 発はA社、12:05発はB社、12:10発はC社 、12:15分はD社と5分おきに発車するのを4社ほどに分けてはどうか。レ-ルや電線の管理は別会社。別に国有にしてもいい。とにかく競争原理に持ち込む。地方路線では鉄道の上をバスを走らせばよい。
 JRは料金を安くする努力をしているようには見えない。子供、高齢者、外国人旅行者への割引だけである。しかもこんな小さな島国に、しかも災害の多い島に、どんな必要があってリニアモーターカーを走らせるのか知らないが、技術をもっと広い外国にでも売って、その分国内料金を安くしてもらった方がよい。政府は株主配当を国民に還元すればよい。

 次に高速道路である。これは無料化するか、少なくとも半額にするべきだ。民主党政権で一部やり始めたが、残念ながら東日本大震災でとん挫した。財源は?とリアリストはすぐに言うが、列車と車で安く移動できるようになれば消費効果、ひいては経済効果は大きい。したがって税収もちょっとは増える。
 武器の購入を減らす。県議会など10人くらいでよい。そもそも県は要らない。愛知・三重・岐阜がひとつになればよい。議員数も公務員数も相当減らせる。州は経済政策をやり、市町村は住民サービスに徹する。尾鷲ならば「地場産業振興」と念仏のようにすでに50年言っているだけだ。それで地場産業は成長したかと言えば衰退したのである。こういう経済政策は「州」に任せたほうがよいと思う。それだけでも大きな財源になる。

 また憂鬱な年末年始が来る。尾鷲のような温暖なところでもこの時期は寒く、魚も釣れないし、市場に魚も揚がらない。美味しいものを子供たちにたべさせようと思っても、この時期だけは高いスーパーの派手で美味しそうでもない物を買わざるを得ない。普段買っているものはなくなり、あるコーナーなどはかまぼこばっかりである。別のコーナーでは漂白した数の子だのスペイン産の貝だのイカをどうたらしたのだのが満載である。
 いっそのこと元旦はバリ島のような「ニュピ」にして、飛行機も、公共交通も、ビジネスもストップし、家でじっと過ごす。ついでにテレビやラジオ、携帯もストップして。1日を静かに過ごすことを想像するが、消費大国日本ではできることではないだろう。

 またしばらく交通情報が頻繁にニュースネタとなる。報道記者はテンションあげて声高に実況する。必ずやJR東京駅の乗車光景や帰りの子供へのインタビューを報じる。みんなJRも高速も高いと思っていると思う。特別な人(議員や大金持ち、相撲の幕内力士などなど)以外は。