かと思うと、こちらの中小規模の会社社長さんを一人で長年続けている人は大変満足している人が多い。10年以上も同じ社長がやっている会社は、必ず、叩けば埃が出ます。 そういう、現地社長は、本社から、新しい人を送り込むと、出来るだけ早い内に排除しようとする。やることをやったら、さっさと帰れというのです。自分はいい加減で交代したいとか、帰りたいとかは思わないし、言わない。一人ならぼろが出ないで、快適に暮らせるのです。会社は、赤字ぎりぎりでいいのです。そういう人は、交代させられると、本人にとって死活問題に発展してしまう可能性が心配だからです。うまみを全て明らかにされる可能性がるからです。
製造工場なら、原料や資材関係の値下げ交渉をしません。製品の値上げ交渉もしません。本社から催促があっても、難しいと返事をします。原料も資材も他から安い物を購入することが出来るが、切る変えるぞ、と脅かして、値下げをさせるということはしません。そこに、個人的なうまみがあるのです。こういう癒着がどんどん、増えていって、少なくなる事はありません。監査も手出しをしようがありません。
本当は、予告なしに、出来るだけ一瞬の間に、さっと、交代させなければなりません。隠す余裕を与えないように、二週間以内くらいに交代しなければなりません。そういう会社は、時に引き継ぎは必要無いのです。一人の人が全てを仕切っている会社は、それほど、難しいことは無いのです。単純に、原料を決まったところから仕入れて、決まった仕事を長年やっているだけです。技術的に難しいことは何もしていません。
本社は、交代させれば、直ちに利益の配分を享受できるのに、日本の経営者は、そこに気が付かないし、決断が出来なくて、ずるずると、現地の一人社長の懐を肥やさせているだけなのです。こういう会社が大変多い、中小企業の子会社ですから、規模的に日本人は一人です。ですから、普通に仕事が流れているなら、本当は相当な利益が上がるはずなのです。利益が、あがっていないということは、どこかに不自然な動きがあるのです。
苦しい会社なら、とにかく、短時間で交代させる勇気と決断が、中小企業の窮地を救いますし、余裕でやっている会社なら、なおのこと、後継者を育てるべきで、そのリスクはほとんど無いどころか、逆に思いがけない利益が上乗せされるはずです。交代させない会社の本社の上層部の怠慢です。そういう可能性のある会社は大変多い。
インドネシアはそう珍しくないブーゲンビリアの三色の接ぎ木の花。鶏冠という花です。赤が多いが、こんな黄色もあります。
うまみ 一人 怠慢