今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

名前の無い豆腐屋さん。

2015年06月16日 | 素材
すごい豆腐が家の近所にあった。
看板を出していないから、そこに豆腐が売っている事も知らなかったし、
袋にもほぼ何も書いていない。

噂では、ここの店主さんが言うには
「もう、自分の代で終わりだ、誰か別の人が作って、味を変えられたくない。」と言っているそうで、
まさに、今、共に生まれた、この時代にしか食べられない豆腐なんだ。

そして「江戸っ子は木綿(もめん豆腐)が基本だろ」と木綿しか作らないそうだ。
確かに、それは解る気がする。
関西は、絹ごし豆腐が多いよね。
自分もやっぱ、木綿が好きかな。

基本、これも味を付けないで食べる派なんだけれど(別に糖尿じゃないよ、素材の味が・・・。)、
これに、塩とワサビなんかで食べても美味しい。
豆腐の豆の味が強いから、それだけ大豆の脂肪分(豆乳みたいな)のをサッパリさせる為に、ワサビと食べると中和させてくれる。
気がする。

値段も安いし、こういう下町のゴチャゴチャした中に、伝説になるような、高級とか、そういう次元を遥かに超える文化が生まれたり、根付いているんだ。


コメント
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