今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

蕾菜という野菜で料理に自由を感じた。

2022年02月19日 | 素材
蕾菜(つぼみな)という2008年から現れた(近年では)新種の野菜を頂いた。

調べると、からし菜の派生・改良形らしいのだが生で食べられると書いてあったので洗い

とりあえず、スライスをして一切れ生で食べてみた・・・
美味!!、なんだこれ?、、
見た目ブロッコリーの茎やアーティチョークみたいだけれど、かなり違っていて・・・
からし菜系だからピリっとしたキレ味があり、山葵好きの私の琴線に触れるぞ、これ!!
春の野菜らしい、ホロ苦さもあるけれど、それより、
個人的な感想だが、味の奥底の下から2番目の層に独特の甘みがあるな・・・

とりあえず4パターンに切ってみる・・・

やや細く切ったモノを、サッと(理由あって→)「出汁」で茹で、
蕾菜は食感も愉しみの1つなので生でも食べられるのだから、あまり茹で過ぎず食感を残す)

お、火を通すと、独特な甘味や苦味・辛味等、味の輪郭が柔らかくなる印象。
甜菜糖にでも含まれそうな自然な甘味が又奥底の更に奥から現れる印象
(理由あって出汁で茹でたからかな?←いやそれはあるだろうな)
ま、とにかく美味しいぞ、これ・・・!!

最初、今日はなんかサッパリしたモノを食べたいなーって以前買って残っていた素麺を食べようと思っていたのだが、この蕾菜を食べたらこれは饂飩で食べたいなって・・・
(素麺の細さだと合わなくは無いが麺が負けてしまったり、両方とも繊細系っぽいイメージで頭の中で完成系を一致させる事が出来なかった)
だからうどんを打とうと・・・

久々にパスタマシーン(手動)を出して、ごん太のうどんではなくタリアッテレ近年オレンジ色はリンクのルールにしている)やヌイユみたいだけれどね・・・

打ち粉を天婦羅の粉に入れてしまえ!!
(和食って繋がっているんだよなー、ってこういう所で『沁々と実感』する)

先ずは半分に切った蕾菜を揚げ。

残りは(水気を拭き取って粉をはたいた)シーフードミックスと共に、衣を漬け(少量なので卵は使わず重曹か無ければベーキングパウダーを少々加え)かき揚げに
ボリュームを増やす為、玉ねぎを入れようか?迷ったが敢えて蕾菜をメインにしたかったので(蕾菜とシーフードミックスだけ)

刻んだ蕾菜の
微塵切りみたいに細かいのを取り分け、
やや大き目な部分葉を丼に入れ、麺ツユの素を冷水で稀釈し作っておく。

微塵切りは先程出汁で茹で余熱で火と出汁をしみ込ませておいた味噌汁の薬味に。
(これで2種の食感と風味、私は具沢山よりも、素材自体をより味わえる単品の味噌汁が好きで、これで思い切り蕾菜~って感じの「早春の味噌汁」になるでしょう~)

茹でて「素麺の様に」氷水でシメ、よく水を切ったうどんを蕾菜を汁に散らした丼に入れ、寒い時期なのに冷やしぶっかけうどんに。
(トマトも頂いたので最近、野菜不足だったので添えてみた)

蕾菜のうどん、美味しい~~~
(というか、今回よくここまで美味しく打てたな・・・)
天婦羅は途中から乗せ(←これ、素晴らしい・・・)、
残りの「かき揚げ」は塩or生醤油で。(←いいねー)
蕾菜の味噌汁のなんと早春らしいこと・・・味噌汁は2種の蕾菜なので甘みと苦味の両方を活かす事が出来たんじゃないか?なーって少しだけ思う。

半分に切った蕾菜の天婦羅は、
「たらの芽」と「ふきのとう」を合わせたような・・・それでいてマイルドな・・・
物凄い美味しさだった!!
(やはり「特に」緑色の山菜は天婦羅にすると間違いは無いな・・・)大満足!!

久し振りに料理の炎に火が点いた
いや点けさせてもらった!!

(やっぱり料理っていいなー)

今日、やっと料理に自由を感じる事が出来た気がした・・・

オマケ
このトマト、(やけに)チーズが合うなー

この優し目な甘味のコクがあるフワフワのパンと共に。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする