今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

江戸末期頃の煮やっこ。

2018年03月31日 | 今日の料理
 江戸末期つまり幕末頃は浪士や商人達の往来も盛んで食文化や食材が全国へ散らばった頃でもあり、今までになかった斬新な料理が開発・発展していった時期でもある。

この「煮やっこ」は木綿豆腐と卵という一般の人々の食べ物だが、凄く江戸らしいと感じる事が出来る料理だ。
※ただ自分の様に甘じょっぱい味があまり好きでは無い人に出す場合は、一言「江戸庶民の暮らしを感じる事が出来る料理(又は味)」と言付けた方が驚く拒否反応は少なくなるだろう、美味しい部類だろうと思うから。

鍋におかかを、小さい手で軽く一掴みを乾煎りして(←これは出がらしの鰹でもいけるかもしれない)

本来は小さい土鍋で作るのだが無いので別の鍋に移して

豆腐を置いて

半分に切り本当は先に切るのだが面倒なので

酒を大さじ1ぐらい入れ

火をつけ

蓋をして中火で煮立たせる。

砂糖大さじ1ぐらいと醤油を小さじ2ぐらい上からドバっとかけ

再度煮立ってきたら

溶いた卵を入れ

蓋をして好みのトロミまで仕上げる(広い鉄鍋だと火が入りが早いので注意)。

好みでネギや七味唐辛子を添える。

お、けっこう、美味いぞ!!?、、、なんか凄く優しくて、優しい家庭の味って感じ。
ネギを入れても中々・・・これもいい。
七味は・・・~、今回貰った関西の山椒がかなり入っている七味を詰め替えてあるので、
自分が山椒(やシナモン)が苦手だからかもしれないが、もっと関東風の吉○屋にあったような陳皮の柑橘系の香りがキチンと立っている七味の方がこの幕末料理には合うのかもしれない。
薬味は、そりゃあったら嬉しいけれど、無くても平気だわ

禁断の「ご飯がけ豆腐」


なんかバカっぽい味になってしまった・・・やはり別々に食べるものだな
そして、ツユが多かったので、嫌いなツユダクに、、、ツユダクって炊飯ジャーがない頃のカチンカチンに冷えたお米をベシャッと緩くする為の食べ方なのかもしれない?って、そんな気がし、解った。
(たまたま、カチンカチンのご飯だったから良かったものの、これが普通のご飯だったらベシャベシャのお粥卵甘辛いタレになっていたわ、危なかった)
ドンブリ物は「つゆぬき」に限るな。。。

土鍋がないと広い鉄鍋ではツユが豆腐の中央まで届かないので温まりヅライし、焦げたらこびり付くから(短時間加熱だからそんなでもないけれど)、数分でも漬けておくと落ち易い。
(小さい土鍋欲しいな・・・少し猫舌なので実は鍋があまり好きでは無いのであるかもしれないが探していないだけ)

和食の江戸料理は洋食に比べ、比較的洗い物は少なくて済むんだけれどね。

面白いなあ~

資料に書いてあったけれど、当時は斬新だったんだろうな、確かに斬新な感じがしたわ!!
(現代人には温故知新だけれど、歴史は繰り返す)



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