エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

バンコク・NOW「チャオプラヤー川に流す孤愁」

2011年01月30日 | ポエム
チャオプラヤー川はバンコク市街を貫く大河である。
従って、河と表記したのだけれど大方は川としている。







        川に捧げるとしたら


      川に捧げるとしたら
      ほんの小さな孤愁
      ほんの小さなざわめき
      ほんの小さな棘
      ほんの小さな泡立つ心象風景
      川に捧げるとしたら
      あなたへの愛
      あなたへの欲望
      あなたへの飢えた魂
      あなたへの志し
      川に捧げるとしたら
      おおきな過去
      おおきな未来
      おおきな時間
      そしておおきな現在
      川に捧げるとしたら
      捨て去った思い出
      放擲した自分
      その放物線上に残った記憶
      虹のように輝いていた二人

      川に捧げるとしたら
      たとえば
      それは捨て去りきれない
      あなたへの想いである






写真だと水色があるけれど、実は汚れた水である。
この川の流れが、清浄であったとしたら却って混沌としたバンコクのイメージが変わってしまうのかもしれない。

車、排気、ラッシュ、屋台、人いきれ・・・それらのカオスこそがBKK(バンコク)であるのかもしれない。







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