エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

水仙匂う

2016年01月05日 | ポエム
水仙を路傍から盗んで来た。
花泥棒となった。

あまりの芳香に、思わず手が出てしまった。
きっと、毎日毎日愛でている人がいるだろうに・・・。



だが、この一輪・・・家中に匂い立っている。
家に残っていた、煮物の臭いを消し去ってくれたのである。

水仙・・・ナルシストのシンボルである。







「水仙や微睡みにあるオルフェウス」







もう少し楽しめそうである。
寝る前の、トイレの中まで匂い立ってくれる。

もちろん、外出から戻って玄関のドアを開けた途端に匂う。
水仙は、手折りたくなる花である。

因に、オルフェウスはアポロンとカシオペアの間の子である。



     荒 野人