臘梅の立ち去り難きほどの匂いは、蠱惑される甘さである。
その甘さは「ほどほど」を知らない。
立ち去ろうとすると、俄に匂い立つ。
後ろ髪を引かれる如き、蠱惑であるのだ。

せめて、慎ましやかであって欲しいのにである。
だがしかし、この季節だけの至福の時間を体験出来るのだ。
そのあわあわとしたオマージュからは、想像もつかない。
許し難い、誘惑であるのだ。

「臘梅や立ち去り難きほつれ髪」

ソシンロウバイが、いま匂い立っている。
隠されている匂いを探す。
それも、楽しい。
荒 野人
その甘さは「ほどほど」を知らない。
立ち去ろうとすると、俄に匂い立つ。
後ろ髪を引かれる如き、蠱惑であるのだ。

せめて、慎ましやかであって欲しいのにである。
だがしかし、この季節だけの至福の時間を体験出来るのだ。
そのあわあわとしたオマージュからは、想像もつかない。
許し難い、誘惑であるのだ。

「臘梅や立ち去り難きほつれ髪」

ソシンロウバイが、いま匂い立っている。
隠されている匂いを探す。
それも、楽しい。
荒 野人