エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

桜咲く

2016年01月31日 | ポエム
寒波が押し掛けて来て、記録的な寒さが列島を襲った。
ぼくが、大好きな奄美大島でも百十五年ぶりに雪が降ったのだ。

結果、珊瑚は白化現象で息も絶え絶えだというのである。
一昨日からは、一点して暖かいのだ。



この桜は、新宿御苑の日本庭園にある桜である。
梅に続く桜は、心に灯をつける。







「寒桜静謐という祈りかな」







こうした桜の佇まいが、例えばメジロを遊ばせる。
メジロは、桜の花で遊ぶ。

蜜を吸っているのかと思えば、花を落として喜ぶ。
それは、ヒヨドリなどもそうである。
何処からとも無く花が散って来たら、その頭上には鳥が遊んでいる。

そう思ったら、見上げて欲しい。
もっとも、桜の花は見上げることでこそ美しさが映える。
青空が背景である事が、その理由である。



     荒 野人