エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

冬そうび

2016年01月17日 | ポエム
誠に、哀れを催すのである。
形の良い「蕾」が出来ても、開くこと無く朽ちる。
それがものの哀れを誘うのだ。



ぼくは、けれども「冬そうび」が大好きである。
例え、みのらなくっても花は花である。







「立ち尽くす極む哀れの冬そうび」







今日の「冬そうび」は神代植物園の薔薇園である。
いま、音質を改修中であって見所は少なくなっている。
少ないけれど、やはり通うのに遜色は無い。



このバラたちは、梅と蠟梅を見に行った時のものである。
当初の予定では、18日と思っていたのだけれど・・・。
雨模様なので、昨日にしたと云うわけだ。



殆どは、こうした朽ちつつある冬そうびだったけれど「何かを感じ」させるものであった。
その何かは、哀れだとか・・・美しく生きることへの憧憬だったりする。



噴水が華を添える。
バラ園の噴水は、冬であっても水を吹き上げている。
それが良い。



「冬そうび」に感動する。
離れ難いほど、美しい。

ぼくも、こうありたい・・・。
年齢相応に、存在したいのである。



      荒 野人