エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

初富士

2016年01月15日 | ポエム
初富士は、年が明けて3日に出かけたのであった。
温かな三が日であった。

いまは、寒気団がシベリヤから降りて来て東京も氷点下の気温をはじき出した。
板橋植物園の聞きにいったのだが、その日見事なシモバシラが立ったそうだ。

来週には、そのシモバシラをお見せ出来ると思う。



半月ほど前には、この富士は「ダイヤモンド富士」を演出してくれた。
けれども、一番良い時期には雲が多くて見られなかったそうである。

この日は、ダイヤモンド富士ではないけれど夕陽に映えて見事であった。



落日の大要は、向かって左に大きく逸れている。
それでも良い。

富士の雄姿は見事であった。







「初富士や眉間ひとすじ朝日受く」







この富士山は、西武線東久留米駅の「富士見テラス」からの映像である。
ダイヤモンド富士の時機には、素人カメラマンが押し掛けたそうだ。

3日、ぼくは静かに写真を撮ることが出来た。
それでも、素人カメラマンは多かった。




落日の前後、鮮やかな夕焼けが広がった。
冬夕焼である。



カラッと晴れて、しかも雲が多少必要である。
ぼくは、夕焼が大好きである。

そこに「何か」を見いだしたいからだ。
ぼくは一年中夕焼を詠っている。

その下には、極楽がありそうだ・・・。



      荒 野人