エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

オッペ川の白鳥

2016年01月14日 | ポエム
越辺川・・・オッペガワである。
埼玉県川島町を流れている。
いや、言い換えれば川島町辺りのオッペ川に白鳥は飛来するのである。



ここの白鳥は、シベリヤから渡ってくるコハクチョウである。



コハクチョウもまた、優雅である。
色白美人と言い換えても良い。

全身を覆う白毛は、滑らかでビロードのようでもある。
更に云えば、白鳥の白毛は「堅牢」であるのだ。



狷介な性格である。
そう思ってしまう。



私はコハクチョウだけれど、何か?
そう言っているようにも見えるのだ。

変に媚びないのが良い。
ぼくは、毎年会いにくる。

今回は、句友とともに吟行と洒落込んでいる。







「かしましき美女の吟行白鳥来」







オッペ川には、鴨も飛来してくる。
一年中、ダイサギも遊んでいるのである。



鴨である。
この鴨を見た後は、鴨南蛮だとか鴨鍋焼饂飩といったメニューからは自ずと遠ざかる。

あまりに可愛いからである。



これはダイサギである。
二羽が羽ばたいて遊んでいた。

求愛のダンスかもしれない・・・。
そうだとすれば、嬉しい。

鴨も、しきりに求愛のダンスをする。
種の本能である。
それは美しい。


     荒 野人