今年初めて、ハナニラの一輪と出会った。
彼は、何を勘違いしてしまったのだろうか?
最大級の寒気団が、シベリヤから降りて来ていると云うのにである。
出会えたぼくは嬉しい。
何だか分からないけれど、ウキウキしてしまうのだ。
この冬、三つ目の「スプリング・エフェメラル」である。
福寿草、スノードロップに次ぐハナニラだ。
この春の妖精に、おそらく誰も気付いていない。
薄暮になるかならないかの時間帯であった。
「ハナニラやただ一人の先ばしり」
毎日歩いていれば、必ず何処かに妖精たちが潜んでいるのである。
この妖精たちは、飛天ではないから空を舞う事は無い。
けれども、ぼくたちの心の中に感動と云う飛翔を与えてくれる。
薄暮・・・間もなく魔ヶ時。
魔物に出会う時間帯になるのだ。
危時と書いて「まがどき」と読ませる事もある。
平安の時代、鬼と共生していた歴史がぼくたちのDNAの中に息づいているのである。
そんな、鬼を大切にしなければ・・・と思いつつ節分をやがて迎える。
荒 野人
彼は、何を勘違いしてしまったのだろうか?
最大級の寒気団が、シベリヤから降りて来ていると云うのにである。
出会えたぼくは嬉しい。
何だか分からないけれど、ウキウキしてしまうのだ。
この冬、三つ目の「スプリング・エフェメラル」である。
福寿草、スノードロップに次ぐハナニラだ。
この春の妖精に、おそらく誰も気付いていない。
薄暮になるかならないかの時間帯であった。
「ハナニラやただ一人の先ばしり」
毎日歩いていれば、必ず何処かに妖精たちが潜んでいるのである。
この妖精たちは、飛天ではないから空を舞う事は無い。
けれども、ぼくたちの心の中に感動と云う飛翔を与えてくれる。
薄暮・・・間もなく魔ヶ時。
魔物に出会う時間帯になるのだ。
危時と書いて「まがどき」と読ませる事もある。
平安の時代、鬼と共生していた歴史がぼくたちのDNAの中に息づいているのである。
そんな、鬼を大切にしなければ・・・と思いつつ節分をやがて迎える。
荒 野人