エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

上野東照宮の冬ぼたん

2016年01月28日 | ポエム
藁ボッチに守られて、冬ぼたんが見頃を迎えている。
上野東照宮のぼたん苑、である。

毎年出かける場所だけれど、やはり、清々しい。
なんと言っても、ぼたんの凛然と咲く姿が良い。



藁の家が、冬の佇まいを演出するのである。



何と言っても、淡さが良い。



白さが良い。
嫋やかな女性、否「臈長けた」女性の佇まいである。







「揺籃のただ中にあり冬ぼたん」






蕊を隠す慎ましやかさ、その佇まいが良い。
藁の鄙びた雰囲気が、その艶やかさを引き立てるのだ。



吟行の集団と出会った。
皆さん、句帳を片手に花を見る。
書き付ける。



華やいでいる。



白さに負けていない。
俳句を詠んでいる女性は、若さが横溢している。



年齢を感じさせない、のである。
頭が柔らかいからだろうか。



     荒 野人