エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

吉見百穴

2016年01月13日 | ポエム
吉見百穴・・・「よしみひゃくあな」と読むのだ。
過日、オッペ川の白鳥に会いに出かけたのである。

その日程の後、吉見百穴にも足を延ばしたのであった。
凶は百穴について語りたい。
白鳥吟行は、改めて白鳥の句が出来た時にアップする。



これが百穴である。
最初の学説は、コロボックルの住居だというものであった。



今は、古墳時代の墳墓であると確定している。
けれど、かつての日本人の悠久の文化への無知を感じさせられる遺跡となっている。

戦時中は、この穴を広げて「軍需工場化」とさせていたのである。



いまや、心霊スポットともなっている。
一人で入るには、少し勇気のいる空間と化している。







「古代へと馳せる情念冬うらら」






とまれ、吉見百穴は古代人の情念を感じ取れる場所である。
石を穿つ情念。
石を運ぶ情念。

そこに生きる情念。
情念の産物が百穴である。



     荒 野人