エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

花吹雪

2016年04月11日 | ポエム
満開の桜が終ろうとしている。
今年はたっぷりと桜を満喫させていただいた。



だから、散ってしまっても良い。
文句の言いようも無い。

花吹雪があって、蕊が降って、・・・。
やがて「花は葉に」となる。

全てのセンテンスが季語となっている。
桜は不思議な花卉である。




この週末、桜の名所で一人吟行を楽しんだ。
花吹雪が人々を覆って、そこでエネルギーが発散しているのであった。







「見過ごして見返る径の花吹雪」







桜の森の満開の下、は・・・。
決して恐ろしくはなかった。

むしろ、賑やいでいた。
ぼくは、ほっとした。

花吹雪は、美しい。



      荒 野人