竜胆は、仲秋の季語だけれど「筆竜胆」は春の季語である。
意識して探さなければ分からないほど、小さくて可憐な紫色である。
おそらく遠目では「スミレ」にしか見えない。
それほど背の低い鼻である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/8e/68884629abd27b227dee9d6e2fbc2c9f.jpg)
この筆竜胆は、秩父美の山で見つけたのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/23/ae269fc6c2edd052ea6e500288082337.jpg)
春の山は色彩が仄かで、心が限りなく静まってゆく。
一方近目でみれば、翠が豊かであって心が安らぐのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/8e/a38a229ca7019f0d176117a13bf9ea19.jpg)
「野の草や豊かな小さき筆竜胆」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/7a/320aece8205cd28e88514ff06a972163.jpg)
かつてより、多くの俳人が竜胆を詠んでいる。
ただし、以下の二人は仲秋の竜胆を詠んでいる。
「りんだうや枯葉がちなる花咲きぬ」 与謝蕪村「夜半叟句集」
「好晴や壷に開いて濃竜胆」 杉田久女「杉田久女句集」
なかなか素敵な句である。
筆竜胆だと、以下の俳人である。
筆竜胆は、春竜胆とも云う。
「春りんだう入日はなやぎてもさみし」 安住 敦
「筆竜胆山下る子が胸に挿す」 廣瀬町子
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/07/1b2eb43fd93ffb4144e0626d97e1615a.jpg)
筆竜胆のささやかな美しさは、小ささの中にあるのかもしれない。
荒 野人
意識して探さなければ分からないほど、小さくて可憐な紫色である。
おそらく遠目では「スミレ」にしか見えない。
それほど背の低い鼻である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/8e/68884629abd27b227dee9d6e2fbc2c9f.jpg)
この筆竜胆は、秩父美の山で見つけたのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/23/ae269fc6c2edd052ea6e500288082337.jpg)
春の山は色彩が仄かで、心が限りなく静まってゆく。
一方近目でみれば、翠が豊かであって心が安らぐのである。
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「野の草や豊かな小さき筆竜胆」
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かつてより、多くの俳人が竜胆を詠んでいる。
ただし、以下の二人は仲秋の竜胆を詠んでいる。
「りんだうや枯葉がちなる花咲きぬ」 与謝蕪村「夜半叟句集」
「好晴や壷に開いて濃竜胆」 杉田久女「杉田久女句集」
なかなか素敵な句である。
筆竜胆だと、以下の俳人である。
筆竜胆は、春竜胆とも云う。
「春りんだう入日はなやぎてもさみし」 安住 敦
「筆竜胆山下る子が胸に挿す」 廣瀬町子
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/07/1b2eb43fd93ffb4144e0626d97e1615a.jpg)
筆竜胆のささやかな美しさは、小ささの中にあるのかもしれない。
荒 野人