エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

蒲公英

2016年04月27日 | ポエム
タンポポである。
花の半分ほどが、絮(わた)になってしまっている。

しかし、そのそよぐ姿は自然に任せていて清々しい。
ありのままであるからだ。



さて、白いタンポポを発見した。
タンポポ黄・・・とか俳句に詠むふしがあるけれど、それは違う。
タンポポ白・・・もあるのだ。



面白いね!
でも、この白のタンポポは突然変異である事は論を俟たない。



そもそもはこうである。
この間、秩父の美の山に行ったと書いた。

この山の色彩感覚は、優れて鮮やかである。



タンポポの色も濃い。



勿論、淡い色もあるけれど総じて色が鮮やかである。
それは、しかしながら嬉しい。







「タンポポや絮になっても花は花」







絮になったタンポポと、並び立つ色の鮮やかなタンポポ。
どちらも花だって!

本当にそう思うのである。
風を待つ、子どものように。



     荒 野人