エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

2016年10月04日 | ポエム
大分前から咲いてはいるのだけれど、なかなか綺麗な萩の花に出会えない。
その憾みを抱きつつ、街中を彷徨する。
カメラバッグを提げ、大きめのリュックを背負いつつ歩く。

変なおじいさん、である。
或は、彷徨老人・・・。
または、不審老人の呈である。



けれども、そのおかげで昨日のように銀木犀に出会ったりする。
思いもかけず、桔梗の花にも出会えるのだ。



こうした思いもかけない花々との出会いは、至福の時間を刻ませて頂ける。
生き物万歳!
である。







「雨垂れに萩の零れる音を聴く」







この萩の花は、毎年出会うのだけれど・・・。
今年も出会えたのであった。



大きな花、豊かな花房。



零れるときの静かな、音。
全てが満足のいく、萩の花である。



     荒 野人