エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

秋深し

2016年10月26日 | ポエム
もはや,秋深しなどと流暢な事は云っておられない。
朝晩は,めっきりと寒い。

布団は二枚。
景色も、冬隣に近付きつつある。



いつもの散策路だけれど、通り過ぎる風は冷たい。
風の妖精も、遠慮がちに通り過ぎるのだ。



秋の深まりとともに、いつも現れるヴァイオリン弾きの姿をまだ見かけない。
風邪でも引いているのだろうか。
少しばかり・・・いや相当心配である。

秋の深まりを実感できる、弦である。







「吹きわたる風に微かな秋の色」







見上ぐれば、木の葉はすっかり黄葉している。
平林寺の紅葉も、間もなくだろう。

楽しみである。
今頃だと、紅葉と青さのグラデーションが見事である。

青紅葉の見事さが残っていて、そのバランスが良いのである。



     荒 野人