エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

劣化する日本人

2016年10月21日 | ポエム
近頃の出来事は「日本人の劣化」という言葉でなければ説明がつかない。
高橋和己が生きていたなら、この嘆かわしい現状を何色の憤怒と表現するだろうか。
あの大学紛争の只中「憂鬱なる党派」で、時代をこう表現した。
「褐色の憤怒」と。

人全体が劣化しているのかもしれないけれど・・・。
日本人の劣化は、度し難い。

オリンピックの利権の構図。
その利権に群がる、群像。
いかにも客観的に見えるけれど、国際オリンピック委員会のバッハ会長なる得体の知れない人。
云っている事をコロコロと変えて恥じないのが国際常識なら、そんなものは不要である。
そのバッハなる人に、崇拝という言葉を捧げる「森」某の無節操。
妖怪にしか見えないのが森某、である。



小池某もまた、同じ穴の狢。
結論を出しておきながら権謀術数を駆使して「良い子」になろうとする。
選挙戦で云っていた事と、やっている事が違う。
自らが作り出した空白選挙区の補欠選挙では、政権与党に擦り寄る。
同床異夢を演じて、憚らない。

曰く、公職者の特権意識。
曰く、地方公務員の唯我独尊。
曰く、日本人のモラル・ハザード。
曰く、政権与党の奢り。
曰く、為政者の傲慢。
曰く、官憲のレベル低下。

あの沖縄における、警察・機動隊の「土人」発言。
アウトローのような言葉使い。
大阪からの応援部隊、であったけれど・・・。

その「土人」発言をした警察官に対して「お疲れさま!」と労う府知事。
この腐敗と低レベル。
大阪維新の会の、堪え難いほどの腐食。







「在所てふ厳かな営み秋深し」






こうした劣化に共通しているのは、べらべらと喋くり回す自意識過剰の資本。
安倍某の国会答弁そのもの、である。

ヒトの怒りは、一体何色といえば良いのだろうか。

今日の写真は、昨日行ってきた「彩湖」である。
この場所は、ボート会場として改造する事無く「このまま」の状態で置く事が良いのだと思う。
市民の、静かな憩いの公園になっている。



      荒 野人