あえかな、秋の虹が架かった。
けれど、忽ちに消えていった。
その僅かな時間、空を見上げるのは至福の時間であった。

珍しく晴れのエリアが広まってきた午後、の事であった。
最初は僅かな空間が、青く彩られ始めた。
コスモス畑が広がる、公園の一画である。

「秋の虹泉下の底に架かりけり」

けれども、映像に残せたのは僅かに一枚。
コンパクト・デジカメしか持ち合わせなかった不幸である。
虹の跡、空には鰯雲が群れをなして泳いだ。
その様は、まるで鰯が立ち上がるかのようであった。

何処に行こうとするのか・・・。
消えた虹の彼方へと、追いかけていったのだろうか。

夕方、鮮やかな夕焼けがあった。
荒 野人
けれど、忽ちに消えていった。
その僅かな時間、空を見上げるのは至福の時間であった。

珍しく晴れのエリアが広まってきた午後、の事であった。
最初は僅かな空間が、青く彩られ始めた。
コスモス畑が広がる、公園の一画である。

「秋の虹泉下の底に架かりけり」

けれども、映像に残せたのは僅かに一枚。
コンパクト・デジカメしか持ち合わせなかった不幸である。
虹の跡、空には鰯雲が群れをなして泳いだ。
その様は、まるで鰯が立ち上がるかのようであった。

何処に行こうとするのか・・・。
消えた虹の彼方へと、追いかけていったのだろうか。

夕方、鮮やかな夕焼けがあった。
荒 野人