エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

秋の薔薇

2016年10月24日 | ポエム
秋薔薇・・・あきそうび、である。
薔薇は夏,冬それぞれに楽しめる。

けれど,秋薔薇は格別である。
かほり、の高貴さは夏と冬に比べようも無いほどだ。
「香しい(かぐわしい)」のである。



今日は、花びらだけを見ていきたい。



花の奥に、秘密の蘂があるけれど・・・。
茶の花で、蘂の秘密性は堪能した。
妖しげであって、魅惑的、蠱惑的である。



いま、ぼくの机の後ろではショパンのノクターンが流れている。
フジ子・ヘミングである。
第20番嬰ハ短調、である。

自然に身体が揺れる。
フジ子・ヘミングはミスタッチも多いと云うけれど、精神の高潔性が優れて高いのである。
曲が、ショパンのエチュードハ短調「革命」作品10の12に変わった。



昨日からずっと、フジ子・ヘミングを聴いている。







「夕まぐれ車椅子押す秋の薔薇」







秋薔薇もここのところ、毎日眺めている。
香しさに魅了されている。

その肢体さえも、香しさに満ち溢れているのだ。



     荒 野人