エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

セイダカアワダチソウ

2016年10月30日 | ポエム
誠に厄介な草である。
北米原産の外来種であって、いまや全国どこにも蔓延(はびこ)っている。
全国に蔓延ったのは、第二次世界大戦以降とある。

どんどん生える。
生命力は旺盛である。



この植物の命は、正体不明なほどに力強い。
数冊の歳時記に当たってみたけれど、セイダカアワダチソウは記載が無いのである。
然らば!
とネットで当たってみた。



ネットでも、やはり季語としての記載は無かった。
無かったけれど、秋の草花としての市民権は保有していると理解して良いだろうと思惟する。



小澤實氏に「セイダカアワダチソウ秋草に入るや否や」などと云う句があるに過ぎなかった。
秋草が季語であるから、添え物としてセイダカアワダチソウが措辞されているに過ぎない。

なんとも不思議な生態、である。







「群れるほど背高泡立草揺るる哉」







山野に在って、しかしながら咲き通す。
それは見事な生き様である。



背高泡立草、と漢字表記する。
それなら、キチンと俳句に詠み込んであげたいものである。



      荒 野人