そろそろ・・・オリーブの実が色づき始めるだろう。
そう思って、いつものカフェのオープンテラスに座った。
ここはお気に入りの一つである。
季節は、気がつけば冬隣に近い。
秋深し・・・の候である。
アキアカネも、その色具合が深まってきている。
落葉のグラデーションも綺麗である。
このグラデーションだけでも、句が詠めそうである。
けれど、野人にはまだ詠めていない。
いつか必ずものにしよう!
などと、自分勝手に思い込んでいる。
思い込みだけは、それこそ勝手である。
オリーブの実は、一つだけ熟した黒になっていた。
たった、一つである。
けれど、良いものを目に出来たと納得である。
「漆黒のオリーブの実の孤独かな」
この黒が、良い。
色の案配が良い。
たった一粒だけれど、限りもなく愛したい。
荒 野人
そう思って、いつものカフェのオープンテラスに座った。
ここはお気に入りの一つである。
季節は、気がつけば冬隣に近い。
秋深し・・・の候である。
アキアカネも、その色具合が深まってきている。
落葉のグラデーションも綺麗である。
このグラデーションだけでも、句が詠めそうである。
けれど、野人にはまだ詠めていない。
いつか必ずものにしよう!
などと、自分勝手に思い込んでいる。
思い込みだけは、それこそ勝手である。
オリーブの実は、一つだけ熟した黒になっていた。
たった、一つである。
けれど、良いものを目に出来たと納得である。
「漆黒のオリーブの実の孤独かな」
この黒が、良い。
色の案配が良い。
たった一粒だけれど、限りもなく愛したい。
荒 野人