=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

魚の切り身が泳いでいる?

2010年06月27日 | 【仕事】岡山の工房での日々
暑い季節になり、工房でもアイスコーヒーを飲むことが多くなりました。


私は今まで強いて言えば「アイスコーヒーは邪道」
冷やしてしまうとコーヒー特有の香りもよくわからないし、
暑いときの仕方なしの飲み方

と思っていました。


でも、
「アイスコーヒーは美味しい!」
と、ここに来て初めて思いました。

それもそのはず、
ホットコーヒーももちろんなんですが、
ここでは、
生のコーヒー豆から炒ってコーヒーを入れているからです。


なんといっても、
入社して出社初日の朝、わたしが見た最初の親方の姿は、
鉋で削っているでもなく、鑿を叩いているでもなく、
特製のコーヒー炒りスタンドで、豆をガラガラ回している姿だったのです(笑)


私は小さいころ、
コーヒーといえばインスタントコーヒーしか飲んだことがなかったので、
コーヒーといえば、あの微粒という認識でした。
それから、褐色のコーヒー豆を見て、
さらにその豆が炒られる前の緑の豆を、スターバックスの見本で見たのでしょうか。
やっと、コーヒーも豆なんだなと実感したときです。

極端な話だと思いますが、今の子供は生の魚を見たことがなく「海の中を切り身の魚が泳いでいる」と勘違いしている子もいると聞いたことがあります。
こういうことは、見た経験があるかどうかですから、そのような機会を与えてあげることが大人の務めですね。

という私も、
家具になった木しか知らなかったわけで、
ようやく、製材された状態の木になじみ始めたわけですが、
それでも、なかなか山の中で木が樹である状態を見ることはまだまだ少ないです。

これからの夏は山の季節、足を運んで見たいと思います。
コメント (2)
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