=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

木の来歴

2011年04月07日 | 【志事】独立を選んでからの日々
本日、製材のバイト中に変な丸太を見つけました。

木の中心、年輪の真ん中、髄と呼ばれるところですが、
それが二つあるんです。

写真に写っているのがわかるでしょうか?



人間のつむじは2つあっても、3つあってもいいですが、
木ではおかしいのです。

「どうしてだろう?」

と、Nさんと見ていて、最初は、

「2本の苗がごく近くで生えていて、そのうち強いほうの一本に吸収されたんだろう」

と話していましたが、

より詳細に観察してみると、

れっきとした証拠があったのです。



一本の木のほうが、間伐で伐採されていたのです。
写真のようにきれいに切られています。
その後、隣の木が吸収するように包んでしまったのですね。

全体では、↓こんな感じで、まったく一本の木になってしまっていますが、
木の来歴にもいろいろあるんんですね。


アメリカなどから輸入されるブラックウォルナットの材木からは、
たまに南北戦争時代の銃弾が出てくることもあるそうです。



前職に比べると人と出会う機会も減りましたが、
そのぶん木と対話していきたいと思います。(笑)
コメント
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