少し前に、ケヤキと格闘し、
堅い、重い、と思っていましたが、
今回の依頼は、なんとケヤキを上回る堅さと重さを持つ、
はっきりいって日本に自生する樹木のなかではおそらく最も堅く重い木と言っていい、
赤樫を使ってのテーブルづくりです。
樫の木は堅いために、鉋の台や各種工具の柄に使われる木ですが通常は白っぽい、
でも赤樫は、その名のごとく赤く、白樫を上回る堅さを持っていて、
高級な鉋台などに使われています。
某説明を抜粋すると、
「木質は国産材の中では極めて重硬で強靭。切削などの加工及び乾燥は困難。
気乾比重 : 0.80~1.05 平均値 0.87 」
とのこと。
比重は、1.0を超えると水に沈むということです。
こんな木で、9センチ角の脚です。ある意味かなりの贅沢。
それだけで相当な重さ、さらに鉋で削ろうとすると当然堅い。
「玉のような汗」といいますが、
この連日の猛暑の中、まさしく玉のような汗を滴らせながら削っています。
やはり最強は強いが、
最強を知ると、自信も持てます。