=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

きらめ樹の活動

2017年11月26日 | 【日記】いろいろ
「プチ林業」と謳う「きらめ樹」の活動に参加してきました。

放置状態で荒れている日本の杉や檜の山を間伐して、山やそれにつながる海を元気にしていこうという目的で、基本的には木の皮をはいで枯らせてから伐採していく活動を行っています。詳しくはこちら


林業というと、あくまで小生の考えでエイッとまとめると、その課題は、
・林業は重労働で危険
・効率的に運びだせる林道の設置が難しい
・国産材の出口(売れるか)の創出

最後は「需要と供給、そしてコスト」にいきつくのかもしれませんが、それらの課題に対応するように活動しているように見えたのが「きらめ樹」でした。

まずきらめ樹では、いきなり伐採せずに、間伐する木を選んだら皮をはぎます。これは女性や子供もできる作業です。そして一年後以降に枯れて軽くなった木を伐採するので、運搬しやすく特別な重機はいらず、人力や軽トラで行えるというのもポイントです。
そしてその間伐された木は、各地で地元主体で工房を立ち上げて床材や壁材を生産し、最終的には家まで建ててしまおうという流れになっています。すでに活動のファンになっている方々から、皮をはぐ段階からオーダーを頂いていれば、数年後の仕事が確保されていることになります。

お話の最後に感想を求められた私は、ひとつだけ述べるとすれば、「普段から忘れているわけではないのですが理不尽な事実を改めて再認識させて頂きよかった。」と思いました。

その事実とは、たくさんの木があり、木が育つ恵まれた気候がある日本が、海外の原生林を伐採しエネルギーを使って遠く離れた日本まで運んでくるという木材輸入大国という日本の現実です。
国内でも国産材の動きが活発化してきています。これからもっともっとサイクルが加速していくといいですね。





コメント
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