=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

プライスレス

2022年08月27日 | 【日記】いろいろ
プライスレス

親が散歩の途中で拾ってきたクワガタ。
小さいけど見たところコクワではなさそうでヒラタかな?と思っているのですがどうでしょう?

ところでコイツがとても元気!活発に動き回るし、餌をあげると「ジュー」って音が聞こえてくるかと思えるほどがぶりつき、私も子供のころくらいしか飼育経験はないけど、捕獲から一か月近く経ってもこんなに元気な奴はなかなかいないと思うし、
コイツを見ていると日に日に愛着が湧いてきます。
つい工房から木やおが屑をもってきたり(ほんとは腐葉土みたいなほうがいいかと思いますが)、「きっと越冬するな」と期待しています。

クワガタへの愛着というと、小学校のときに捕まえた「ミヤマクワガタ」が忘れられません。
たしか大きさは80㎜近かったと思うのですが、ネットを見ると発見された最大個体が78㎜らしいので、ちょっとサバ読んでいるのか子供の頃の記憶が増大されているのかもしれませんね。

そいつはたしか(これも記憶が美化されているかも)自分の8月の誕生日の早朝に虫取りに出かけ木を揺らしたら落ちてきた運命的なヤツで、「ボタッ」という落ち葉に落ちた音やその時の感動と興奮は今でも覚えています。
ミヤマは各地でメジャーなクワガタのようですが私の地元ではノコギリやコクワが多くてミヤマは希少種だったような記憶もあり、とてもうれしかったです。私の生涯でミヤマを捕まえたのもその一匹かぎりでしたね。

名前はつけませんでしたが大事に飼って、他の虫とは同じケースにいれずに、あまり触りすぎると微毛がなくなってしまうのでできるだけ触れないようにしたり、家の中で飛ばしたりして可愛がっていました。
でもそんなミヤマも8月が終わり9月に入ると気温の低下とともに活動が少なくなり弱っていくのを見守るしかできませんでした。
もともと夏好きな私ですが、夏よ終わるなと願い、そして夏の終わりを一層寂しく感じるのは、こんな原体験も影響しているのかもしれません。

ところでネットを検索すると、すぐに「ミヤマクワガタ 値段」とかのキーワードが出てきます。
そして私としては信じられないくらい安い値段で売られています。飼育、繁殖技術が上がったこともあるのでしょうが、なんとも寂しい感じがしてしまいます。

ただ絶対に言えることは、あの夏のアイツ、そして捕まえたときのあの感動はそれこそ「プライスレス」で、
ネットでポチッとは比べられないものですし、とても幸せな貴重な体験をさせもらったなと感謝しています。

ほんと朝夕は涼しくなりましたが、今日もこの暑さと湿度。きついなーと思いながらも、「夏よ終わるな」と心の奥でつぶやいている私です。
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