餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

神への供物

2007-04-20 23:54:42 | 本と雑誌
ジョージ・ベッグ「バート・マンロー スピードの神に恋した男」読了。
映画「世界最速のインディアン」の原作かなと思いましたが伝記ですね。少年時代の逸話から最期まで追っています。映画になったのはまん中辺から1/5くらいでしょうか。この本のすごいところは日本語版への献辞がついています。ジョン・マンロー、バート・マンローのお孫さんです。2007年現在横浜で暮らされているそうです。
映画と違うのは1962年ボンヌヴィル初挑戦より6年前に友人のメカニックとしてボンヌヴィルに行っていること。船便でインディアンを送った時上に肥料を積まれて木箱が壊れたのは1963年2回目の挑戦の時。スパイと間違われて尋問を受けたのは税関ではなくエドワード空軍基地で、勝手に入って写真を撮っていたから。当局に連れて行かれた時大佐がバイク雑誌を読んでいたので助かったと。最高機密の実験用超音速機を見せてもらったそうです。漫画みたい。
演出なのか身近にいたら迷惑な人だろうなと思いましたが、実際はもっとひどかったみたいです(笑)。
この本の難点はというとほとんどメカニックの話だということでしょうか。ほぼ何となく雰囲気で読み切りました。私の頭の中ではエンジンに小人さんがいます。しょっちゅうすねたり焼き付いたり爆発したり(おいおい)。