餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

雪夜の金閣寺

2008-10-20 23:26:12 | アート・文化
「川瀬巴水展」
広重の東海道五十三次みたいな木版画ですが、時代が大正から昭和にかけてなので江戸時代のものよりちょっぴり身近に感じます。絵葉書みたいに決まっているのですか、知っているところが出ているとあれ何で?と思います。何故この角度とか、何故この時間とか、何故この季節とか。いわゆる定番とはずいぶん違うのです。宮島の鳥居が月夜でした。海に赤が映えるように普通昼間でしょうとか。宇治の平等院が10円玉ではなく渡り廊下の一部のアップとか。でもかっこ良いんですよね。こんな見方があったのか、と。来てはいなかったけど売店の複製原画に近所の神社が。しかも神社でなく前の橋。どう見てもこんなにかっこよくないぞ。画家の腕ですね。
時代が進むに連れて色数が増えている、と思ったら刷りの回数がすごかったです。33回刷りとか。塗った方が早いのでは。今はフルカラーでも4色で済みますって。
西尾維新「零崎曲識の人間人間」読了。
少女趣味の殺人鬼っていうのがいいです。何才までなんでしょう。