餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

幸福なラセラス

2010-05-12 23:46:43 | 本と雑誌
「いのちのかたち」<新・ちくま文学の森6>読了。
いのちにかかわる短編やエッセイが収録されています。最初の方に花や虫や動物の話があり、ふんふんと読んでいました。山椒魚は井伏鱒二ではなく翻訳物で奇妙なファンタジーでした。室生犀星の「火の魚」が金魚の魚拓をとる話。ひゃあ、です。でも良かった。次に子供の話が来て後半は終焉を迎えた人間の話が続きます。ずっしり来ます。
奥付を見てまたしみじみ。このシリーズ編集者に井上ひさしさんがいました。私がこの本を読み始めてから読み終わるまでに亡くなられたのね(何ヶ月読んでいるの)。