餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

これぞタイピングだ

2021-08-06 22:25:15 | アート・文化

「ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』とビート・ジェネレーション」を見て来ました。
70年代のヒッピー文化かなと思いましたが、それより前のカルチャーみたいです。ジャック・ケルアックは1947年にヒッチハイクでアメリカ大陸横断、それを元に「オン・ザ・ロード」を1957年に出版。多くの愛読者と熱狂的な信者を生み、文学の枠を超え映画や音楽などさまざまなカルチャーに影響を与えました。ロードムービーの大本はここからなのね。その世代をビート・ジェネレーション、主流に反する文化カウンター・カルチャーとか出て来ます。西洋主義を捨て東洋を取り入れるとか仏教を学ぶとか進んでいきます。すごくタイプの早い人だったみたいで紙を頻繁に取り替えるのが大変だったんでしょうね。長い用紙をさらに貼付けてロールにしていました。原稿がもう巻物。批評家の言葉にこれは小説ではないタイピングだ、と言うのがありました。それは間違っている。これぞタイピングだ!だそうで。なるほどです。驚いたのはゲーリー・スナイダーと谷川俊太郎さんがアメリカの美術館で詩の朗読会をしていました。仲がいいのね。
仲町六絵「京都西陣なごみ植物店『豊臣秀吉に背いた桜』の謎」読了。
京都府立植物園の新米職員の神苗は植物に関する謎があると「植物の探偵」こと「なごみ植物店」の店員和久井実菜にその解明を依頼します。で、実菜に会うのを楽しみにしています。今回は第四弾で最終巻。前巻で京都でプラントハンターになりたいと言っていた実菜は和の植物の博物館は出来ないかと考え始めます。今回は話しが大きめです。で、神苗がついに交際を申し込みました。おおっ、うやむやで終わるかと思っていました。和久井家が関わっていた歴史の謎とは、というおまけ付きです。