映画「吟する者たち」を見て来ました。
西条酒まつりが出ていました。おおっ、この間「ほくほく広島ごはん」で読んだぞ(5/2参照)。獲物を狙う鷹の目のガチ集団がいるまつりね。でもわかりました。行く前に狙いを定めておかないと気になるものが多すぎて出だしで引っかかって終わりになってしまうわ。
酒屋の娘ながら養女であることを気にして東京に出た明日香は仕事もやめ恋人とも別れて広島に帰ってきます。実家は吟醸酒を生み出した三浦仙三郎の杜氏の末裔が継いだ酒蔵。父が倒れましたが、弟は広島市内で勤めていて継ぐ気はなさそうです。明日香は酒蔵を手伝うことに。
新しいお酒ができるまでのドキュメンタリーみたいな映画かなと思っていたら、令和パートと仙三郎の明治パートが交互に描かれます。明治が結構多いかな。以前の酒造りは腐ることも多く運任せだったのだなと。仙三郎は灘の酒を目指しますが、硬水と軟水は作り方が違うと知ります。広島の軟水にあった軟水醸造法を編み出します。体の弱い仙三郎の妹れんの部屋に金魚鉢と金魚が。話している横でひらひら、可愛かったです。
小田菜摘「平安あや解き草紙 その姫、後宮にて宿敵を得る」読了。
尚侍として後宮に入ることになった藤原伊子の第5弾です。またしても面倒事が次々と。前巻の入道の女宮がまたしても策略をめぐらしていますし、嵩那の昔の恋人が離婚して宮中に戻って来たり。まったくもってハッピーエンドへの道が見えません。まあ忙しいながらも楽しそうだからいいか。