餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

子どもは原始に近い

2022-10-18 23:27:03 | 本と雑誌

映画を見に行きたかったのに、夕べから目が腫れてすごいことに。右目がうる星やつらの錯乱坊のような目になっていました。半眼だ。朝になったらひくかなと思ったけどあまり変わらず。しぶしぶ眼科に行きました。炎症止めの目薬を処方してもらいました。さすとちょっと楽に。良かった。
イリナ・グリゴレ「優しい地獄」読了。
ルーマニア生まれので日本で働いている文化人類学者の方です。小さな頃祖父母と森で暮らした幸せな思い出、チェルノブイリ原発で狂い始めた体調、社会主義国家の息苦しさ、女性でいることの怖さ。とても身近で生々しいです。何がすごいって東京にいる時田中泯さんにダンスを習ったって。よくは知らないけど独特のすごいダンスをされる方ではなかったかと。
最初映画監督になりたくて大学を受けたけど、男社会で受け入れる気はサラサラなかった感じでした。しかし女優になるとセクハラが待っている。いろんな国へ行き最後に日本に来たこと。青森での暮らしのことも色々。
ビデオカメラで初めて撮った作品が良かったです。同級生の男の子に透明プラスティック容器に入れた金魚を持ってもらいひたすら歩いてもらったと。いい画像だわ。
青森の家で飼っていた金魚の話も。名前はリボンちゃん。ランチュウで大きくなりすぎて水槽に収まらなくなったとか。亡くなった時「初めて死んだ」と長女が号泣したこと。その後雪まつりに行って金魚ねぷたのいっぱい飾ってあるエリアに行ったこと。「見てこらん、リボンちゃんは金魚ねぷたになって光っているよ」と言ったら娘が嬉しそうに「リボンちゃんは綺麗だ」と言ったこと。美しい金魚の追悼なのね。