田中陵二文・写真「月刊たくさんのふしぎ 2024年8月号 光る石 北海道石 新鉱物Hokkaidoiteはっけん記」読了。
石はまず「鉱物」と「岩石」に分かれるそうです。鉱物は組み合わさっている元素の種類と、その原素同士がどんなふうに組み合わさっているかが決まっている石。つまり天然の結晶。花崗岩や玄武岩など岩石は数種類の鉱物が雑多に集まった塊。岩石を形作るのに大切な部品が鉱物です。鉱物も年々見つかっており日本で見つかったものもあります。たいていの鉱物が無機物です。地球の深くで作られるので熱に弱い炭素はすぐに分解してしまいます。でも炭素を含む有機鉱物もあるそうで。著者は石仲間からカルパチア石かもしれないという石を北海道で見つけたと聞きます。カルパチア石はウクライナやアメリカ、ロシアなどでも数か所でしか見つからないとても珍しい石で有機鉱物です。すごいことだしもう検査には出していると聞きましたが半信半疑で調べたいので送ってもらうことに。カルパチア石は紫外線を当てると光るので光っている粒を取り出し粉にして検査します。するとカルパチアでない波形が。他の光る粒を調べるとそれはカルパチアでした。ではさっきのは何だということで調べることに。でも量が少なすぎて試料がないので現地に行くことに。ここからもまた大変なのですが、無事新鉱物と認められ北海道の名前を付けることができました、と言うお話。しかしここからも大変。産地は国立公園の中。勝手に取って行かれても困りますし、ここはヒグマなど野生動物のすみか。ずっと未来に残せるように町と連携や他の土地でも見つからないか連絡を取っています。次に見つかったのは九州。九州産でも北海道石です。アメリカで見つかっても北海道石。ちょっと楽しい。
「信濃橋洋画研究所 大阪にひとつ美術の花が咲く」に行って来ました。
大正末から昭和初期にかけて大阪が面積人口ともに日本一になった大大阪時代。その時代大阪市西区信濃橋交差点に「信濃橋洋画研究所」が誕生しました。東京や京都に比べて芸術の実らない地とされてきた大阪で、洋画を志す者の指導を目的に開催されたものです。なんだろう、熱いです。確かに古いんだけど今日見たブルーピリオドの作品に似ている。デッサンに奮闘したり、新しい技術を取り入れようとしたり、絵そのものがエネルギーのような。同じ窓から見た風景画なのに先生によって違うのが面白かったり。看板の字まで正確に描くのに建物の位置を変えてる先生、そのままでざっくりな先生。デッサンになれない生徒が目から正確に描きだすので最初はお化けが出来上がるとか。時代を超えて同じようなことが起こるんだなと。何とか表現しようという気持ちが熱いです。
ほしおさなえ「言葉の園のお菓子番 未来への手紙」読了。
祖母が通っていた連句会・ひとつばたごに祖母の亡き後祖母の代わりにお菓子を持って行ったところその連句会に通うことになった一葉の物語、第五弾です。お菓子はいよいよ二周目に。定番だったり変えてみたり。今回は他の連句会に参加する話や文芸マーケットの話も。文芸マーケットの描写を読んでコミケやんと。そう言えばコミケでも文芸誌は売っていたぞ。今はどうか知らないけど。今は文芸も熱いのね。一葉の職場でも期間限定の文芸同人誌のコーナーを作ることに。今回は一葉のお父さんの写真の話も出て来ます。そうそう現像するまでわからなかったのよね。昔と今とがいい具合に交差していきます。連句をどうやって発信していくかの話も出て来ました。楽しそうだけど難しそうなのよね。