餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

聖なる子羊の礼拝が

2015-11-25 23:12:18 | 映画
映画「ミケランジェロ・プロジェクト」を見て来ました。
ナチスに略奪された美術品を奪還するために派遣された美術専門家達のチームです。だから兵隊としての能力は高くなく前線に出されたらまず無理でしょう。そして軍からもたいして期待されていません。戦争中なので美術品なんて二の次なのです。
淡々としていてダヴィンチコードのようなハラハラドキドキを期待するとがっかりするかもしれませんが、史実だと考えるとぞっとします。人を殺すより文化を消した方が国を消すには良いみたいです。一応コメディ(?)なので重くはないです。
見つからない祭壇画の1枚があったところが面白かったです。

手作りとCGを繋ぐ

2015-11-24 23:32:29 | 映画
映画「リトルプリンス 星の王子さまと私」を見て来ました。
住宅地を俯瞰で見たら集積回路のようなのが管理社会っぽくて面白いです。原作を踏襲している部分は人形アニメのようでぴったり。ただその後の世界が結構ショックかも。いや、うまく当てはめてあるなとは思いますが。いなかった星の人もどっかにいるのかな。掃除機の中で星が舞っているのが秀逸。

天使やワラジムシや

2015-11-23 22:06:14 | アート・文化
「パウル・クレー だれにも ないしょ。」と「わたせせいぞうの世界 -ハートカクテルからアンを抱きしめて-」を見て来ました
「パウル-」最終日なので人は多めでしたが、人の団子率に偏りが。キャプションの所が人だかりでした。説明を見ないと何かわかりませんからね。いや、読んでもわかるかどうか。クレーは何となく見て何となくで終わってしまします。線や色は何となく好きです。生まれた子供の絵はまだ可愛いのですが奥さんの絵にびっくり。もうちょっと綺麗に描いてあげてよ。ヒトラーは抽象画は嫌いだったみたいで、クレーはスイスに移住して亡くなっていました。本当は子供に描かせて清書したのってくらい発想が自由です。大人が考えたとは到底思えません。いや子供も描けないでしょうけど。タイトルがしゃれています。
「わたせ-」とにかくおしゃれ。あの頃のあこがれが詰まっています。最初アメリカの西海岸だったのがフランスになり京都になり、時代風景も「花子とアン」も次々こなしています。見ていて明るい気持ちになれるのがいいなぁと思います。

結婚式に最適の日で

2015-11-22 23:38:08 | アート・文化
白鶴美術館と香雪美術館に行って来ました。
白鶴は中国の青銅器やオリエント絨毯などの美術館です。建物は和洋折衷というか和洋中折衷。中華強めかな。しかしさすが白鶴。あちこちに鶴。椅子や天上画や日本画もあります。青銅器は取っ手などの動物が可愛いけど違いは全然わかりません。あとで展示品の配置図見て納得。これ全部酒器だ。さすが白鶴。開館20周年記念新館レクチャーで「中東の敷物を巡って-調査・収集の現場から-」があったのを聞きました。記憶時々ないけど(こらーっ)。古い絨毯のサザビーズやクリスティーズのカタログを見せてもらいました。目の保養、まず買えません。イランは今紛争中で買い付けに行けないそうで。普通に市場が動いているのが良いです。
世良美術館に行ったら本日貸し切り。近くの香雪美術館の行く途中に弓弦羽神社を通ったら結婚式でちょうど新郎新婦の入場だったのでちょっと待ちました。今日はいい夫婦の日だったのね。
「竹の美 茶道具を中心に」が後期展示になっていたので見ました。光悦の巻物の下地の竹が美しい。円山応挙の「竹小禽図」や酒井抱一「十二ヶ月花鳥画押絵屏風」の右隻も見られました。柳沢淇園の「雪竹鵯図」が鮮やかで可愛かったです。千利休の花入れで竹丸ごとは割れているけど編んだ籠とかは綺麗に残っていました(千利休が編んだ訳ではない)。桂川の漁師にもらった魚籠は「桂川」と言う銘でした。

空白の1日を有効に

2015-11-21 23:21:18 | 本と雑誌
「横溝正史先生生誕地碑建立11周年記念イベント」に行って来ました。
講演は法月綸太郎さん「横溝正史と私」。うわぁ、法月さんを見るのは初めてです。
今年は岡山県倉敷市の1000人の金田一耕助と同じ日なので、岡山の方が来られていないのは残念。田治見要蔵さんのクオリティはすごかったです。
今の本格ミステリ作家クラブの会長は法月さんで、現役の会長のうちに講演会に来て下さいと誘われたそうで。法月さんは「ここにいる方の方が詳しいかと思いますが」と横溝正史のすごさを説明されました。一つ一つ言葉を選ぶように、考えながら。本当に悩まれているみたいです。横溝正史は読むたびに評価が上がって行くそうで。言葉に誠実な方だなと思いました。
あとでサインをいただいたのですが、日付が昨日。私の脳裏に浮かんだのはしまった、昨日殺人をしておけばアリバイを法月さんが「確かにその日、会場でサインしました」と証明してくれると。ん、このトリックどこかで…。
ろくなことが浮かばない推理小説好きです。