餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

音のない世界の音楽

2015-11-20 23:43:01 | 映画
映画「エール!」を見て来ました。
選挙勝ったのね。音の聞こえない一家で一人だけ音の聞こえる女の子。ひょんなことから歌がうまいことがわかります。だけど両親の手伝いをしなくてはならず。
お母さんが無茶苦茶明るい。お父さんは無愛想。弟は色々弟です。
女の子が生まれて耳が聞こえることがわかった時お母さんはショックだったそうです。お父さんは慰めます。大丈夫この子は聾唖者の心を持っている。そうか、世界が違うことのほうがショックなのね。女の子がまっすぐなのが良いです。

自分の内へと向かう

2015-11-19 23:29:06 | 映画
映画「あえかなる部屋 内藤礼と、光たち」を見て来ました。
内藤礼さんの作品は説明がしづらいです。最初に内藤礼の作品を見たのは直島の「きんざ」でした。部屋の中に一人でいるみたいな作品です。豊島美術館は穴の空いた白いドームに水滴が流れています。書くとこれだけなんですが、空間に一人取り残されるようなすごい作品です。
この映画は中村佑子監督が取材を依頼して撮影許可をもらうものの、「撮られると、つくることが失われてしまう」と2年で撮影を断られ、撮ることを諦めかけた監督が内藤アートの本質を確かめることを決意します。
内藤礼さんの作品の魅力は経験すれば何の理由もなくすんなり入れるのですが、言葉で説明しても写真で見ても伝わりづらい。でも一度内藤さんの魔法にかかっていれば映像を見た時その時の風や光を思い出せるのだなぁ、と思いました。外界から取り残されたような、それでいてかすかにつながっている部屋。遠くに人は見えるのに話はできないプールの底みたいな。
やっぱり説明はできませんね。よくこのテーマに挑戦されました。そのこと自体に価値があります。いや、私はわかっていないけど。

まとめて琳派巡りに

2015-11-18 23:32:33 | アート・文化
「琳派イメージ展」「琳派のやきもの 乾山」「京都画壇にみる琳派のエッセンス」を見て来ました。もう琳派をまとめて。
「-イメージ」形態も素材も時代もバラバラ。でも琳派な展覧会です。神坂雪佳の「杜若図屏風」が見事。琳派のモティーフを使ったものや、金銀や装飾的なもの、琳派のイメージのものなど。確かに琳派ね、からこれも琳派かぁまで。マティスのジャズは「え、琳派?」と思いましたが。ずっと続いているのよね。田中一光さんのポスターが好きです。
「-やきもの」ざっくりした食器ですがかわいい。個人的にはどんな感じか料理をのせた写真が良かったです。これ頼んだらいくら取られるんだ。俗な心で見ていました。
「-エッセンス」神坂雪佳の「百々世草」の版画と行程見本と原画が。田んぼまでかわいいって。原画が破れているよ(もったいない)。山本太郎さんの「群仙黒牛図」が。金地の中心にリアルな黒牛でまわりにポップなマクドナルドのキャラクター達。可愛いけど考えると怖いよ。堂本印象さんって日本画なのに岡本太郎もしています。加山又造さんペルシャ猫が有名だけど花鳥風月も素敵です。
田代裕彦「探偵作家は沈黙する 平井骸惚此中ニ有リ」読了。
えーと、これは誰?姉よね、たぶん。乱歩以前のお話です。

ドロドロと血みどろ

2015-11-17 23:30:43 | 映画
映画「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」と「ハーモニー」を見て来ました。
「メイズ-」えーと、ゾンビ映画ですか。もうメイズではないような。嫌な展開ではあります。ハラハラはしますけどね。ホラー系はちょっと。
「ハーモニー」近未来の健康管理の話(?)。WHOが結構怖いよ。命より健康が大事みたいな。国に寄って健康を管理されていて実質病気はあり得ない世界。自分が干渉されない自分であるためには死ぬしかないみたいな。優しさに包まれたハーモニーの世界です(これはこれで嫌だけど)。