餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

乗り物に乗るクマ柄

2020-12-17 22:52:31 | 日記・エッセイ・コラム

電車で時々ファミリアのバックを持った人を見かけます。クマのアップリケのついたタイプの可愛いのです。前に座っている女の人が持っていたのですが飛行機の刺繍が見えました。きっとこの家の男の子に買ったのね。で、飛行機の前にクマがいたのですが、パイロットではなくマーシャラー(飛行機を誘導する人)の格好でした。すごいな。このセンス好きだわ。何気なく前に立って見たのですが(怪しい)、キャビンアテンダントもいます。膝の上で手が上だったので全体は見えませんでした。帰って調べてみたらANAとのコラボ商品で機内で売っていたそうです。2018年1月から販売。見えなかったけど飛行機の上にパイロットも乗っていたのね。何故飛行機の中でなく上に乗る?このセンスも意外と好きかもしれません。


猫は恨みを忘れない

2020-12-16 22:55:22 | 映画

映画「魔女がいっぱい」と「10万分の1」を見て来ました。

「魔女が-」思わずそっちかいっ、って突っ込んでしまう展開でした。予定調和ではないのね。でもそれもありか。子供が大嫌いな魔女が世界中にいて子供を動物に変える計画を立てています。ぼくは魔女に目を付けられおばあちゃんと一緒にホテルに逃げ込みますが魔女の集会を目撃してしまいます。魔女がすごく美人だけど変。何とか魔女の計画をとめようとおばあちゃんと友人達とで頑張ります。ネズミと鶏とどっちがましなんでしょう。

「10万分-」ALSと言う10万人に1人かかる難病の話しです。最初二人の初々しいさにムズムズしますが、彼女が発症しだしてからが結構リアル。少女漫画では普通取り上げないそうにないことも取り上げています。その後が気になりますがあまり生々しいのもつらいでしょうからいい終わり方なのかも。自分たちだけで何とかしようとせず周りに助けてもらうこと、と言うのは説得力があります。そうしないとどんどん追いつめられていくもんね。


思い出したくない…

2020-12-15 22:37:21 | 映画

朝外の鉢を見に行くと昨日の餌が浮いたまま。金魚が1匹も上に来ず。今日はすごく寒いんだと実感(自分の体感より金魚を信用する)。こりゃ寒いわ。

映画「記憶の技法」を見て来ました。

最初学園物かと思いますが主人公の女の子の記憶があやふやなところがある。家族に問題があるのがわかってきますがだんだんと嫌な具合に怖くなって来ます。うん、原作を読んでいたからいいですが、知らずに見たらトラウマになりそうです。原作は吉野朔実さんの漫画。何気なくテレビを見ているシーンが怖いんです。一番怖いところは原作通りでした。金魚が可愛いのが救いです。しかし3人入れたらはみ出ると思うのですが。

ほしおさなえ「紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー」読了。 紙屋ふじさき記念館の第2巻です(紙屋ふじさき記念館については11/14参照)。仏頂面でやる気のなさそうだった館長の藤崎一成が記念館の存続にやる気を出して来ました。アルバイトの百花は紙すきの体験に行ったり、色々勉強中。いい感じにアイデアをひねり出します。そんな中あちこちで作家で亡くなった百花のおとうさんの話が出て来ます。日本橋っていいのね。


海藻料理レシピ付き

2020-12-14 23:49:46 | 本と雑誌

ルース・カッシンガー/井上勲訳「藻類 生命進化と地球環境を支えて来た奇妙な生き物」読了。

A5ハードカバー、384頁。厚いし正直表紙を見て読みたいと思う本ではありません。でもむっちゃ面白い。藻類の本と言ったら生物、中でも植物学の本だと思われるでしょう。ちっちっちっ。そんな狭い本ではありません。もちろん生物の話でもありますが、地球物理学であり文化人類学であり、食料でありマテリアルです。そして地球環境に大きく関わっています。

まず人間が人間であるためには海のミネラルが必要だそうです。脳の発育、妊娠第三期の胎児または授乳中の子供が母親から受け取る栄養が脳の容量に関わって来ます。この時ヨウ素とDHAがいります。内陸部ではどうしても不足するため中国政府はヨウ素添加塩を義務づけたとも。また旨味成分として注目され世界中で需要があるとも。ここで日本は商売下手だなと思ったのは50年前は日本は世界で唯一の海苔輸出国でした。が、韓国は1970年代に大規模な養殖を始め、今では輸出される海苔のほとんどは韓国産です。

次にマテリアル。藻類から作られるプラスチックは靴底としてすでに実用化されています。そして藻類オイル。第二次世界大戦中代替燃料として検討されましたが、戦後石油の供給が始まり立ち消えになりました。1973年アメリカはイスラエルの石油を売ったとしてOPECから石油禁輸措置をとられます。そこでまた研究資金がつぎ込まれます。禁輸措置が解かれた後も外国に燃料を依存する危険性から研究が進みどんどん生産性が上がります。価格が原油に迫るのですが2014年新しい水圧破砕法によりアメリカの原油生産量が増加、原油価格が下落。結局藻類燃料案はすべて保留になりました。うーん。

最後に環境問題。地球が生まれてから2度の酸素大爆発と10万年ごとの氷河期には藻類が貢献しているそうで。温暖化で増殖し毒化し人に害を加えるのも藻類なら、繁殖で海水温度を下げ雲を呼ぶのも藻類。人類の希望も絶望も藻類が握っているようです。


秀才の同級生その後

2020-12-13 22:45:08 | アート・文化

「わが青春の上杜会 昭和を生きた洋画家たち」を見て来ました。

上杜会は東京美術学校始まって以来の”秀才揃い”と称された1927年卒業生が結成となった美術団体です。同じ卒業生といっても美術学校ですから年齢も作風もバラバラ。でもまとめてみるとなんか似ている気も。かっちりしている絵から抽象画の台頭。キュビズムや野獣派などへの変化。油彩や水彩、版画など。そして戦争を挟んでそれぞれの運命がガラッと変わったり。でも戦後の絵が物資不足ながらどこか明るいのが救いです。高野三三男さんの「デコちゃん」が綺麗。高峰秀子さんです。すっごく美人です。