ことし2017年の流行語大賞(主催・自由国民社)に「インスタ映え」「忖度」の2語が選ばれた。現代の世相を反映する一つの指標ではあるが、個人的には「AI」ではないかと思っている。人工知能、決して新しい言葉ではない。これまでも「第5世代コンピューター」などと称され、連想機能や推論機能などを持つコンピューターの開発が手掛けられた。その後、AIは長足の進歩を遂げ、最近ではAIという言葉を聞かない日はないくらいだ。
ことし気になった言葉、それはAI=人工知能
ことし3月、元Googleアメリカ本社副社長兼日本法人代表取締役の村上憲郎氏の講演を聴く機会に恵まれた。話の中でショックだったのは、人がこなしてきた仕事が近い将来、AIに取って代わられるかもしれないということだった。そのポイントが言語処理。「推論機構」という、複雑な前提条件からIf、Then、など言葉のルールを駆使して結論を推論するハードウエアの開発だ。村上氏が述べたAIに取って代わられるかもしれない仕事がたとえば、簿記の仕訳や弁護士の業務を補助するパラリーガルだという。
AIと連動してIoT(Internet of Things)が進めば、物体(モノ)が通信機能を有し、インターネットに接続し相互に通信することで、自動認識や自動制御、遠隔計測なとどいったこれまになかったイノベーションが起きる。まさに産業革命が訪れると言われている。ビジネスアイデアをアプリケーションとして具体化することで新たな市場が次々と生まれている。かつて言語処理がテーマだったAIが、産業を動かす時代になってきた。
村上氏の講演にはさらにショックを受けた。スマート・アイ(眼球)やスマート・イヤ(耳)に始まり、「BMI(Brain Machine Interface)もさらに進化するかもしれない」と。人の神経系統とデバイス(機材)の結合で、脳から機材に指令を出すことで、たとえば義手を動かすことができるようになる(スマート義手)。逆に脳にアプロ-チできるデバイスができるようになるかもしれない。他の臓器や肢体が機械に置換される身体の義体化=サイボーグ化が進むかもしれない。そして、「最後に残っていた脳ミソがAIに置き換わった時がアンドロイド(人間型の人工生命体)の誕生になる、との話だった。AIは実にリアリティのある、近未来を読み解くキーワードではないだろうか。
⇒26日(火)午後・金沢の天気 あめときどきあられ
ことし気になった言葉、それはAI=人工知能
ことし3月、元Googleアメリカ本社副社長兼日本法人代表取締役の村上憲郎氏の講演を聴く機会に恵まれた。話の中でショックだったのは、人がこなしてきた仕事が近い将来、AIに取って代わられるかもしれないということだった。そのポイントが言語処理。「推論機構」という、複雑な前提条件からIf、Then、など言葉のルールを駆使して結論を推論するハードウエアの開発だ。村上氏が述べたAIに取って代わられるかもしれない仕事がたとえば、簿記の仕訳や弁護士の業務を補助するパラリーガルだという。
AIと連動してIoT(Internet of Things)が進めば、物体(モノ)が通信機能を有し、インターネットに接続し相互に通信することで、自動認識や自動制御、遠隔計測なとどいったこれまになかったイノベーションが起きる。まさに産業革命が訪れると言われている。ビジネスアイデアをアプリケーションとして具体化することで新たな市場が次々と生まれている。かつて言語処理がテーマだったAIが、産業を動かす時代になってきた。
村上氏の講演にはさらにショックを受けた。スマート・アイ(眼球)やスマート・イヤ(耳)に始まり、「BMI(Brain Machine Interface)もさらに進化するかもしれない」と。人の神経系統とデバイス(機材)の結合で、脳から機材に指令を出すことで、たとえば義手を動かすことができるようになる(スマート義手)。逆に脳にアプロ-チできるデバイスができるようになるかもしれない。他の臓器や肢体が機械に置換される身体の義体化=サイボーグ化が進むかもしれない。そして、「最後に残っていた脳ミソがAIに置き換わった時がアンドロイド(人間型の人工生命体)の誕生になる、との話だった。AIは実にリアリティのある、近未来を読み解くキーワードではないだろうか。
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