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遅ればせながら、AssyパーツとしてTR50(アーノルドカプラー)が発売になっていることを知り、雨の中アキバへ行ってきました。何軒か回ったのですが、どこもお品切れの状態で、もう少し早く気づいていれば・・・と後悔。
しかし、まもなく10系客車などが再生産されるようなので、その時に改めてと思いましたが、どうしても諦めきれず、最後にもう一軒だけ回ってみたところ、なんと!在庫があり、無事入手することができました。
KATO Assyパーツ 5059-1D オユ12 TR50Sビス
慢性的にTR50(アーノルドカプラー)が不足していたので、助かりました。しかし、これで余剰となる非アーノルドのTR50も出てくるわけで、少し複雑な気持ちです。
非アーノルドカプラー用台車も容易にアーノルドへ変換できれば、個人的には嬉しいのですが、恐らくあまり売れない・需要がないのでしょう。
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KATOマニ60のTR11のようなKATOカプラー装着台車を、アーノルドカプラー台車に換装してみました。
用意するのは、TOMIXの「廃カプラー部」1個とピンバイス1.2mm径だけです。作り方もカンタンです。
まず、TR11台車に付いているKATOカプラーを左下図のように外します。TR11のカプラー取り付け部・先端部の厚み(右下図の赤丸の部分)をノギスで測ってみたところ、1.20mmでした。
KATOカプラーを外した状態のTR11台車 TR11の先端部
先端部の厚みをノギスで測定した様子
次に「廃カプラー部」ですが、TOMIXの車両をボディーマウントカプラーにする際、アーノルドカプラー部を台車から切り落とします。このとき、切り落とした・不要となったアーノルドカプラーを今回は「廃カプラー部」として活用します。
TOMIX台車から切り落とした廃カプラー部
工程順に説明します。
1) まず金属フタ、カプラーおよびスプリングを取り外し、廃カプラー部の余分な部分を綺麗に切り落とします。
工作直前の廃カプラー部
2) 廃カプラー部の中心部分にピンバイス1.2mm径で1つ穴を開けます。さらに左右各1つ、計3つ穴を開けます。
ピンバイスで穴を3つ開けた直後の様子
3) 3つの穴が貫通し、幅方向にもつながったら - 工具としての本来の使い方ではありませんが - ピンバイスの刃先をヤスリのように使って- 台車の先端部が収まるような溝を作っていきます。穴を3つ程度開けたぐらいでは台車の先端は全く入りませんが、この時点で「入らない」ということが極めて重要です。
軟質プラスティックなので、ピンバイスの歯でヤスれば、溝を作っていくことが可能です。さらにヤスるだけでなく、ピンバイス本来の使い方・穴を開けるようにして溝を作り、徐々に台車が入るようにしていきます。ちなみに、1個目は試行錯誤でしたので、時間がかかりましたが、2個目を作った時は10分程度で出来上がりました。
切り落とした廃カプラー部が沢山ある場合、もし失敗だと思ったらすぐに諦めて次を作りましょう。
ピンバイスで溝を作った状態
4) 台車の先端がなかなか入らない程度まで溝を作ります。最後に押し込んでやっと入るようなところまでくればOKです。つまり、この「入りにくさ」を利用して廃カプラー部と台車とを固定させるのです。無理に押し込んでダメそうな時は素直に「溝作り」に戻りましょう。貴重な台車を壊しては元も子もありません。小生の場合、机に押し当てながら入れ込み、相当引っ張らないと抜けない程度にしました。逆に緩い場合、「接着」という選択肢もあるかもしれません。
入れ込みながら溝の具合・程度を探る様子
また、お気づきのとおり、この溝の出来映え次第で「これから先の台車生命の全て」が決まります。溝が斜めになったり傾いたりしないように気をつけます。当然「カプラー高」にも影響します。一方、入れ込み具合によってカプラー長も変わります。ある意味、自分の好みのものが作れるのかもしれません。
廃カプラー部を入れ込んだ様子(撮影後、カプラー長を長めに調整)
廃カプラー部と台車とが固定できたら、スペースにアーノルドカプラーを入れて金属フタをすれば完成です。なお、小生の場合、スプリングは入れず、カプラーはほとんど首を振らない状態です。
TOMIXの場合、製品によってはカプラーポケット部の空間が広いものがあるようです。その場合には、スペーサー(関連記事参照:管理人の負けられない戦い - TOMIX)などを使って空間を埋めるようにしました。
KATOカプラーのものとの比較です。前述したとおり、溝の具合によって「カプラー高」が決まってしまいますので注意が必要です(力業で修正することも可能です)。
廃カプラー部装着台車 KATOカプラーオリジナル台車
実際に連結させた状態です。左のマニ(茶)が廃カプラー部を取り付けた車両です。
廃カプラー部装着車とKATOカプラー台車装着車との連結
試運転を行ってみました。比較的牽引力のあるTOMIXのEF65PFを先頭とし、次位をマニ60、以下にKATO10系客車類を11両全てアーノルドカプラー連結させて弊社レイアウト本線上を走行させてみましたが、廃カプラー部の脱落、脱線等トラブルは認められませんでした。また、前述の編成中間部にマニを配してみましたが、著しい問題は認められませんでした。なお、当方の使用条件下における結果ですので、他の環境では違った挙動を示す可能性があることを予めご承知願います。
試運転の様子
恐らく使うことはないであろう廃カプラー部があれば、カンタンに作ることができます。今回はニセコ・マニに適用しておりますが、当然他の台車にも応用できるかと思われます。また、アーノルドカプラーを使いましたが、例えばTOMIXのTNカプラーなども使えるかもしれません(未実施)。台車側には手を加えていませんので、廃カプラー部を取り外せば台車を復元できるはずです。
ところで、手元に「廃カプラー部」がない場合はどうすれば良いのか?
これは難しい問題です・・・
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・管理人の負けられない戦い - TOMIX (スペーサーに関すること)
・マニ60 TR11をアーノルドカプラー化する(速報) - KATO
・マニ60をアーノルドカプラー化したらマニ61に?! - KATO
KATOマニ60の台車TR11をアーノルドカプラー化してみました。
試作したTR11アーノルドカプラーバージョン
試作段階ですので、これから試運転・各種性能試験を行います。成功したら詳細・作り方(カンタン!)を投稿する予定です。失敗したら? もちろんこの記事丸ごと「隠蔽」です?!
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・マニ60 TR11をアーノルドカプラー化する(本編) - KATO
TOMIX・EF65PF下関のアーノルドカプラーとTOMIX・カニ24の台車マウント・密自連形TNカプラーとを、そのまま無加工で連結させてみたところ、アーノルドカプラーの空間にTNカプラー部が「すっぽり」入り込むような感覚で意外にも簡単に連結しました。
EF65PFアーノルドカプラー カニ24TNカプラー
両車を連結させた様子(上から) 下からの様子
平坦な周回線(関連記事参照)で1時間近く走らせてみましたが(カニ以下はTOMIX・24系25形アーノルドカプラー連結による6両編成)、自然解放はありませんでした。
また、登坂やS字カーブ、C243曲線などを配した小生のレイアウトでも周回させてみましたが、ここでも自然解放しておりません。偶然なのかもしれませんが、無加工でアーノルドカプラーとTNカプラーとが連結できるなら便利です。KATOでも可能かどうか、今後試してみようと思っております。
アーノルドカプラーと連結させた様子 両車ともTNカプラーで連結させた様子
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お好み「日本海」のしんがりをつとめるのは、KATO・Assyパーツで組み立てたカヤ24ですが、TOMIXの24系と連結させるためにはアーノルドカプラー化しなければなりません。
KATO・Assyパーツでくみ上げたカヤ24
そこで、以前用いた24カプラー(関連記事参照)のアーノルドカプラー版を用意して実装させました。実はだいぶ前にアーノルドカプラー化していたのですが、TOMIXの24系と連結させて走行させると、主にカーブのところで自然解放してしまい、その対策に苦慮しておりました。
アーノルドカプラー化した様子
そこで、KATOのカプラーに組み込まれている復芯用の金属板バネを取り外し、わざと復芯しないようにしてみました。
復芯用金属板バネを外した様子 アーノルドカプラー化した24カプラー
その結果、下図のようにずいぶん「だらしない」状態になってしまいましたが - 大抵は連結させるので問題は無い - TOMIXの24系とアーノルドカプラーで連結させても、ほとんど自然解放しなくなりました。復芯しなくなった分だけ、24系のカプラーに追随するようになったためかと思われます。以前と比べ、発生は激減しましたが「0」ではありません。しかし、今のところ個人的には使用に耐えうる範囲です。今後も頻繁に起こるようになれば両面テープ等を使うことになるでしょう。
復芯しなくなったカヤのカプラー
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