TOMIX オハネフ25-200へジャンパ栓を取り付けることにチャレンジしてみました。今回、TOMIXのPZ-400「ジャンパ栓付ダミーカプラー(以下、PZ-400と略)」を用いました。なぜ、PZ-400なのか?後ほど、触れてみます。
今回素材として用いたPZ-400
以前、さよなら出雲のオハネフ25-200を取り上げたときと同じパーツですが、リニューアル・ボディマウント対応化された今回の24系にはそのまま取り付けることが出来ません。そこで、PZ-400からジャンパ栓を切り出し、TNカプラー(品番0374)に移植することを考えてみました。
TNカプラー(上)とPZ-400(下)とを重ねた様子
TNカプラーとPZ-400を比較し、どの位置にジャンパ栓がくるのか、イメージを把握しました。その後、PZ-400を大胆に3分割し、余分な部分を切り落とし、「ジャンパ栓」の部分だけを取り出しました。それをTNカプラーに取り付けることになるので、TNカプラーにピンバイスで穴を開け、そこに接着剤を塗布してジャンパ栓を差し込む構造としました。
PZ-400の切断位置
まず向かって右側の加工ですが、TNカプラーにもジャンパ栓のモールドがありますので、これを利用しました。TNカプラーの裏側からこのモールドの頂点に0.6~0.8mmの穴を開けました。初めは0.6mmで穴を開けた後、差し込みやすくするため、表面付近を軽く0.8mmで口径を広くしました。また、PZ-400から切り出した右側の部分を多少加工し、開口部に差し込めるよう調整します。
ジャンパ栓取付用に穴を開ける場所
切り出したジャンパ栓 取り付けるためにさらに切り出した様子
次に中央部分ですが、カプラー部と重なるため、スペース的に完全な移植が出来ません。そこで、線のみを切り出し、やはりTNカプラーの裏側の適当な位置にピンバイスで0.6mmの穴を開けました。写真には3カ所の開口部がありますが、ご推察の通り、取り付け位置を間違えたため、穴数が多くなっています(左端は失敗した穴)。しかし、穴を開けても全てTNカプラーの裏側で、かつカプラーの機能には何ら影響を及ぼしていませんので、たとえ失敗してもTNカプラーとして利用する上で特に問題はないと考えています。
中央部から切り出したジャンパ栓 ジャンパ栓取付用に穴を開けた様子
最後に左側ですが、折角4連ジャンパ栓が表現されているので、そのまま活かそうと思いましたが、やはりスペース的に無理がありました。そこで、右2本だけ途中から切断し、左2個の部分に接着剤を塗布し、TNカプラーに直接接着する方法にしました。
切り出し加工した左側用ジャンパ栓と接着位置
これで、ジャンパ栓と取り付け位置の準備が完了しました。あとは、それぞれ接着剤を塗布して差し込めば、完成です。接着剤にはMr.セメント(株式会社GSIクレオス製)を用いました。かなりしっかりと固定することができました。下図に完成した様子を示します。ジャンパ栓の位置等がやや異なってしまいましたが、それなりの雰囲気は出ているのではないかと思われます。
PZ-400のジャンパ栓を取り付けたTNカプラーの様子
早速オハネフ25-200に取り付けてみました。併せて白色ライトユニットも取り付けます。
アーノルドカプラーの状態 ジャンパ栓とTNカプラーを取り付けた状態
ジャンパ栓とTNカプラーを取り付けたオハネフ25-200の点描
なんとなく遠目で見ればそれらしい感じ・タイプに仕上がったのではないでしょうか。ややジャンパ栓の位置が下過ぎるため、線路と接触することが懸念されます。次回の課題です。
接着強度や線路との接触など、不安材料を抱えたままでしたが、とりあえず本線に出場させてみました。何周か走行させてみましたが、今日のところは外れることもなく、無事試運転終了です。今後不具合が生じたとしても、TNカプラーを外せば車体は完全な元の状態に戻りますし、TNカプラーから接着したジャンパ栓をむしり取れば、(穴は開いていますが)TNカプラーも問題なく使えるはずです。ちなみに、試行錯誤して作ったため、全作業時間は3時間ほど要してしまいました。
しかし、なぜPZ-400をメインとして使ったのか?TNカプラー用のジャンパ栓があるではないか!・・・
反論できません。真相はいずれ「心の傷」が癒えた頃にお話しできることでしょう。今日のところは悪しからず、御免。
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